尿 沈殿 検査。 尿中一般検査と尿沈渣(鏡検法)。染色標本加算などについてのまとめ

尿中一般検査と尿沈渣(鏡検法)。染色標本加算などについてのまとめ

尿 沈殿 検査

尿沈渣の検査結果が異常値の場合に考えられる疾患 赤血球 ・出現する赤血球の形態によって出血部位の予測が可能です。 ・均一赤血球:尿路・生殖器出血を伴う疾患(膀胱炎、前立腺炎、尿路結石、膀胱癌) ・変形赤血球:腎性出血を伴う疾患(糸球体腎炎、IgA腎症、腎盂腎炎) 白血球 白血球の増加は、腎・尿路系の炎症性疾患の診断に有用です。 ・好中球:腎尿路系疾患全般 急性炎症 尿中は好中球が95% ・好酸球:アレルギー性膀胱炎、間質性腎炎、尿路変更術後、尿路結石 ・リンパ球:慢性炎症、腎移植後拒絶反応時腎尿路系結核 ・単球:慢性炎症、薬物性腎障害による腎炎 ・異型細胞:悪性リンパ腫、白血病 円柱細胞 正常尿ではほとんど観察されません。 種類・性状の観察によって尿細管の崩壊過程と尿停滞の程度を知ることができ、円柱の数は病変の広がりを示します。 ・ガラス円柱:蛋白尿、健常人でも運動後に出現 ・顆粒円柱:慢性腎炎、ネフローゼ ・赤血球円柱:急性腎炎、腎出血 ・白血球円柱:腎盂腎炎 ・上皮円柱:尿細管病変 ・ロウ様円柱:腎炎、ネフローゼ ・脂肪円柱:ネフローゼ、ループス腎炎、糖尿病性腎炎など 上移行上皮細胞 ・腎盂、尿管、膀胱、尿道口までの内腔を構成する細胞です。 構成する部位に炎症性の疾患がある場合に尿中に出現します。 疑われる疾患:結石、炎症性疾患、腫瘍 結晶成分 体温から室温に冷却されることで、尿中に結晶が析出しやすくなるため、結晶の存在が、そのまま結石の存在を意味するものではありません。 pHや投与薬剤によって特徴的な結晶が認められ、食事によっても変動します。 ・常在成分の結晶化したもの(リン酸塩・シュウ酸塩・尿酸塩・炭酸塩・酸化ナトリウム) ・常在成分でないもの(薬剤結晶)、病的成分(シスチン・チロジン・ロイシン・ビリルビン)・病的意義不明のもの(コレステロール) 尿細管上皮細胞 尿沈渣中に尿細管上皮細胞が出現するという事は、急性・慢性を問わず尿細管に何らかの障害が起こり、障害された尿細管上皮が尿細管基底膜から剥離・脱落し尿中に出現したことを意味しています。 移行上皮細胞 移行上皮細胞は自然尿においてはごく少数しか認められません。 したがいまして、移行上皮細胞を散在状・集塊状に認める場合は、腎杯・腎盂から尿管、膀胱、内尿道口までの炎症性疾患、結石、腫瘍、カテーテル挿入による機械的損傷などが考えられます。 扁平上皮細胞 扁平上皮細胞は膣トリコモナスや細菌などの感染による尿道炎や尿道結石症、カテーテル挿入による尿道の機械的損傷後および前立腺癌のエストロゲン治療中や放射線治療中になどに多数出現します。 扁平上皮細胞はエストロゲンの作用により増殖するため女性に多く認められます。 また、女性の場合は外陰部・膣部由来の扁平上皮細胞が混入しやすく、採尿にあたっては注意が必要です。

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尿沈渣で再検査になったのですが

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ご質問ありがとうございます。 経験17年以上になる看護師です。 お仕事は毎日緊張の連続だろうと想像できますが、わからないことを学習する姿勢は素晴らしいと思います。 では、ご質問についてお答えしていきます。 尿蛋白・尿糖・潜血・ウロビリノーゲンを調べます。 これは尿を試験管に入れ、遠心分離器で500Gと呼ばれる回転数で5分間回転し、沈殿した有形成分に染色液を入れたのち、顕微鏡で観察する検査です。 赤血球・白血球・上皮・円柱・細菌・塩類などを調べます。 次に、尿沈渣で細菌が検出される原因について考えてみましょう。 まず、採尿時の細菌の混入にはどのようなことが考えられるのかをお話します。 女性の場合、膣内には常在菌が多数存在しますので、この細菌が尿中に混入して尿沈渣で細菌が検出されることがあります• 性別を問わず尿道付近には大腸菌などの細菌が多数存在しており、採尿時にそれらの細菌が混入し尿沈渣で細菌が検出されることがあります 以上のことから、採尿の際の注意点として、尿道周辺の清潔と中間尿の採取が重要です。 次に、採尿後の保存状態によって細菌が増える原因について考えてみましょう。 病院の外来などで採尿後すぐに検査をする場合を除いては、採尿から検査所に検体が移動するまでに時間がかかる場合があります。 その際、検体の保存状態によっては細菌が増えてしまいます。 採尿後における常温での長時間放置や、検体を移動する際に適正な温度管理がされていない場合です。 以上のことから、採尿後すぐに検査が行えない場合には冷所保存を行い、細菌の繁殖を防ぐようにすることが大切です。 お話してきたようなことが原因で、尿沈渣では細菌が検出されることがあります。 尿路感染症がある場合は、尿沈渣で細菌だけではなく白血球が含まれている場合が多いです。 また、患者さんの臨床症状も判断の重要なポイントになります。 医師は、尿検査結果や患者さんの臨床症状などを総合的に判断して診断を行います。 看護師は、患者さんの症状について十分な観察を行い、的確に医師に報告することが大切です。 おわりに.

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尿検査でわかること。尿検査基準値・尿検査値項目一覧表

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尿検査でわかること。 尿検査基準値 尿検査値項目一覧表 〇尿検査とは? 尿は健康状態や生活環境によって、日々変化しています。 毎日の尿の色・量・においを見るといったセルフチェックは大切ですが、病院や健診で行う「尿検査」は、どんな成分がどれだけ含まれているかを調べるものです。 尿は、腎臓と言う臓器で作られます。 腎臓はいわば血液から不要な物質を濾し取る臓器です。 腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に集められ、ある程度の量が貯まると尿道を通じて排泄されます。 通常は、ゴミの不要な成分と水分が尿を通じて体外に排泄されるということになりますが、様々な疾病によって、尿中に本来は含まれるはずのないもの、含まれてはならないものが混じってきます。 尿検査では、これらをチェックするわけです。 本来尿中に排出されないたんぱくが検出されれば腎臓の病気、糖が検出されれば糖尿関連の病気、ウロビリノーゲンが検出されれば肝臓の病気、潜血は結石や腎炎等の病気の兆候が見られます。 これが尿中から検出されるということは、濾し取る腎臓に問題があるということになります。 もし、たんぱくが検出された場合には、腎臓の病気(腎炎やネフローゼ症候群)などの可能性を検査していきます。 ・糖 腎臓の機能が正常でも、血液に含まれる糖の成分が多ければ、濾し取ったあとの尿にも糖分が含まれます。 ・ウロビリノーゲン ・腎臓の機能が正常でも、濾し採る血液中に多く含まれていると、尿中にも出てきます。 ウロビリノーゲンは肝臓の細胞や赤血球の中に含まれている成分で、少量は血中にも尿中にも含まれます。 しかし、肝臓の細胞がダメージを受けたり、赤血球が多量に壊れたりすると血中の値も上がり、尿中にも検出されます。 ・潜血 通常は尿中に血液は混じりません。 しかし、腎臓から尿管、膀胱から尿道から出血があると、尿中に血液が混じるようになります。 飲酒が続いたり、肉食のあとは異常値が出ることがある。 また激しい運動の直後や疲労時、便秘時も異常値が出やすい。 尿潜血反応 陰性(-) 腎炎や腎結石などの腎臓病か、尿管結石など尿管の病気、尿道炎や前立腺炎など尿道の疾患の疑いがある。 一般的には排出先に近いところで出血している場合ほど色は鮮やかとなる。 女性では生理の前後なら陽性と出ることもあり、一時的な潜血は誰でも起こりやすい。 一過性なら問題ない場合がある。 尿ビリルビン検査 陰性(-) 肝炎、肝硬変などの肝臓のトラブルか、胆石症などが考えられます。 尿ケトン体検査 陰性(-) 下痢、嘔吐など胃腸の消化吸収のトラブルが起きている時出るほか、糖尿病か甲状腺の病気の可能性も。 また熱がある時も異常値が出ます。 妊娠している時、ストレスにさらされている時、過剰なダイエットをしている時にも異常値が出ます。 尿糖検査 陰性(-) 考えられるのは糖尿病。 重症になるとおしっこから甘いにおいがする。 妊娠中の女性や中高年の方は糖が出やすくなる。 疲れている時や、ストレスを受けている場合に糖が出ることがある。 尿たんぱく検査 陰性(-) 腎盂腎炎、ネフローゼ症候群、糸球体腎炎など腎臓のトラブルや膀胱炎、尿道炎など尿路のトラブルの可能性がある。 発熱している時にも異常値がでる。 生理前後や激しい運動の後、またストレスにさらされている時などは健康な人でも異常値が出ることがある。 尿のpH検査 pH6前後 尿が酸性(pH4. 5)やアルカリ性(pH8)のどちらに偏っていてもよくない。 食べたものの影響で、一時的な異常が出やすい。 継続的にアルカリ性である場合は膀胱炎などの尿路感染症が、酸性の場合は糖尿病や痛風などが考えらる。 発熱や下痢をしている時も尿は酸性になる。 亜硝酸塩検査 陰性(-) 尿の中の細菌が多く、腎臓や尿路が細菌に感染しています。 自覚症状はなくても、放っておけば腎盂腎炎や膀胱炎などのトラブルのもとに。 尿を採ってからしばらく放置した場合にも、異常値が出ることがあります。 尿比重検査 比重1. 010~1. 025 正常値の範囲以外の数値が出たら腎臓の機能の疾患の疑いがある。 高値ではネフローゼ症候群、糖尿病、心不全、脱水症。 低値では腎不全、尿崩症が疑われる。 水分を大量にとった後や、利尿剤を服用している時は低い数値が、下痢や嘔吐、脱水症を起こしている時には高い数値が出やすくなる。 尿白血球検査 陰性(-) 尿の中に白血球が多く腎臓や尿路に炎症の可能性がある。 自覚症状がなくても、放っておけば腎盂腎炎や膀胱炎など尿路感染症などのトラブルのもとになる。 尿を採る時は清潔にして、出始めではなく、中間の尿を採るようにする。 特に女性の場合はそれが原因で異常となることがある。

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