硬 膜 外 麻酔 エピ。 硬膜外鎮痛法(エピ)の観察と看護

硬膜外投与と静脈投与ではどちらが疼痛緩和に有効?

硬 膜 外 麻酔 エピ

はじめまして、ご質問ありがとうございます。 術後の硬膜外麻酔について一緒に勉強していきたいと思います。 硬膜外麻酔では、局所麻酔薬であるアナペイン(ロピバカイン塩酸塩)やマーカイン(ブピバカイン塩酸塩)、オピオイド鎮痛薬であるフェンタニルや塩酸モルヒネなどが使用されます。 それぞれが単独で使用される場合と、局所麻酔薬とオピオイド鎮痛薬が併用される場合があります。 これらの薬剤は鎮痛効果を発現させる作用機序が異なるため、併用することで鎮痛効果を高めることが可能です。 またそれだけでなく、結果的に薬剤の必要量を減らすことが可能となり副作用の軽減につながるため、現在は局所麻酔薬とオピオイド鎮痛薬が併用で投与されることの方が多いと思います。 局所麻酔薬とオピオイド鎮痛薬の特徴 アナペインをはじめとした局所麻酔薬は、運動神経や交感神経、知覚神経をブロックすることで鎮痛効果を発揮します。 また、体動時痛にも効果が期待できます。 しかし、局所麻酔薬は投与量が増えると、交感神経ブロックによる血圧低下や運動神経ブロックによる脱力・麻痺といった副作用が懸念されます。 さらに、過量になると中毒症状を生じ、興奮性の増大や耳鳴り、口唇のしびれなどの症状や痙攣、呼吸停止、心毒性が出現する可能性があります。 局所麻酔薬にはいくつか種類がありますが、アナペインは心毒性が出現しにくく安全域が広いため、術後の硬膜外麻酔として多く使用されてる薬剤です。 また、マーカインよりも運動神経へのブロック作用は少なく、痛覚のブロックは同程度の効果が得られます。 次に、硬膜外鎮痛で使用されるオピオイド鎮痛薬には、フェンタニルや塩酸モルヒネがあります。 オピオイド鎮痛薬は局所麻酔薬とは違い、脳や脊髄の受容体に直接作用することで鎮痛効果を発揮します。 フェンタニルは、鎮痛効果の出現・消失ともにモルヒネよりも早いのが特徴です。 モルヒネは遅発性(4~12時間後)の呼吸抑制などが生じる可能性があるのに対して、フェンタニルは薬剤投与を中止すると速やかに薬効が消失していくため、フェンタニルの方がよく使用されてきているのではないかと思います。 オピオイド鎮痛薬も副作用には注意が必要です。 悪心や嘔吐、呼吸抑制などの症状があります。 硬膜外鎮痛薬の単剤投与と併用投与について 術後疼痛は、下腹部や四肢よりも上腹部や胸部の方が強く出ることの方が多いと言われています。 仮に、上腹部の術後痛をアナペインのみで鎮痛効果を得ようとした場合、必然的に必要量が増えてしまいます。 アナペインの使用量が増えることで前述のような中毒症状や運動麻痺を呈するリスクが増えます。 逆にフェンタニルのみでコントロールしようとすると、呼吸抑制や悪心嘔吐を引き起こす可能性が高くなります。 薬剤選択は手術部位や侵襲度によるところもあるかもしれませんが、アナペインを単独で使用する場合には、高濃度高用量となることは避ける必要があります。 特に、下腹部や下肢の術後にアナペイン単独で投与している場合には、運動麻痺などの症状に注意が必要です。 冒頭でも触れましたが、局所麻酔薬とオピオイド鎮痛薬では作用機序が違うため、併用することでより高い鎮痛効果を期待できます。 さらに、双方の薬剤の必要量を減量できるため、副作用のリスクも低減することになります。 双方の必要量を減量することができるということは、その分、増量可能な幅も増えるということです。 そのため、現在は単独投与よりも併用で使用されていることの方が多いと思います。 単独と併用の使い分けについては一概にこの手術だからという回答はできかねますが、手術部位や侵襲の程度、アナペイン単独でも必要量が少なめと予測される場合などに単独投与が適応されている可能性はあると思います。 おわりに.

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硬膜外麻酔

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各科の麻酔整形外科の麻酔 TKAの麻酔 硬膜外カテーテル(L3-4)を挿入することが多かったが、近年はエコーガイド下に大腿神経ブロックを行うことも増えてきた。 肺塞栓予防のため術後抗凝固療法を行うようになってきており、末梢神経ブロックの需要が増えてきている。 筋弛緩薬は必ずしも必要なく気道確保はLMAでもよい。 術中ターニケットを使用するため出血量は少ない。 ターニッケット1時間以上経過すると駆血痛が出現する• 駆血解除時の肺塞栓発症に気をつける。 術後硬膜外鎮痛の場合は0. LMAでも可であるが、TKAと異なり側臥位になるので不安があれば挿管する。 ターニケットは使用しないため出血量に気をつける。 (ただし、セルセーバを使用する) 上肢の麻酔 全身麻酔のみで行うことが多い• 手術前に神経ブロックを行うことがある。 特に肩や上腕の手術は術後痛が強い。 腕神経叢ブロックを行う際は、エコーガイド下に行うと合併症が減る。 神経ブロックを行わない際はアルチバで維持するが、術後痛が強いので覚醒時の鎮痛に注意する。 LMAでも可能であるが肩など術野が頚部に近いときは挿管したほうが安全である。 脊椎の麻酔 腹臥位での手術になるので、眼や腹部の圧迫に気をつける。 ストレッチャーでし、挿管した後で腹臥位にする• 頚椎の手術ではメイフィールドを装着するため、装着前に麻酔深度を深くする。 頚椎症のため頚部の可動域制限がある場合は、ファイバー挿管やトラキライトなども考慮する。 出血量を減らし、術野をドライに保つため術野を心臓より高位にすることが多く、空気塞栓が起こりやすく、自発呼吸が出ないように気をつける。 大量に空気が入って心停止しても腹臥位なので胸骨圧迫が出来ない。 側弯症の手術では症例によってかなり出血するためセルセーバを準備する。 2-0.

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術後硬膜外麻酔の薬剤選択について知りたい|ハテナース

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麻酔(全身麻酔・硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔)を受けられる方へ 麻酔 とは 麻酔 は,痛みをなくし,手術による身体への負担から患者さんを守ります。 全身麻酔では 意識もなくなり,また, 人工呼吸も必要になります。 麻酔中は,麻酔科医が患者さんの全身状態を監視して,必要な処置を行ないます。 手術室へ 手術室へは病棟の看護師がお連れします。 患者が乳幼児のときは,おかあさんかおとうさんに中まで付添いをお願いすることがあります。 麻酔の準備 手術台に乗っていただき, 心電図の電極, 血圧計,その他,患者さんの状態をみるための機器をつけ,患者さんの状態をチェックします。 点滴を病棟で始めていない時は,点滴を始めます。 手術の種類や患者さんの状態によっては,血圧を測り呼吸の状態を調べるために 動脈 (手首の脈の触れるところ)に細い管を入れることがあります。 全身麻酔 全身麻酔は,酸素のマスクを顔にあてます。 点滴から麻酔薬を注射器で入れます。 入れ始めて数十秒で意識がなくなります。 そのあと,マスクで人工呼吸をし,さらに,人工呼吸を続けるためのビニール製の管を口から気管まで入れます。 この管は,頚椎疾患・緊急手術など特殊な場合を除いては,完全に全身麻酔がかかってから挿入しますので,苦痛はありません。 麻酔科医は,手術中の患者の血圧,脈拍,体温,筋弛緩などを監視し,必要な麻酔深度を維持するとともに,人工呼吸の管理,輸液や輸血量の調節,体温の維持,必要な薬剤の投与を行っています。 ですから,全身麻酔中は,痛みを感じたり 目が覚めたりすることは ありません。 手術が終われば、麻酔を覚まします。 通常,覚まし始めてから数分程度 術前状態や手術の種類によりもうすこし時間かかることもあります で意識がもどります。 自分で十分に息ができるようになれば,口に入っている人工呼吸の管を抜きます。 脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔 脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔は,背骨 脊柱 の中を走っている脊髄という太い神経のまわりに局所麻酔薬を入れて,手術部位の痛みをとる方法です。 脊髄は脊柱の中でさらに硬膜およびクモ膜という膜に包まれて保護され,その中から神経の枝を身体中に伸ばしています。 脊髄とクモ膜の間にはクモ膜下腔と呼ばれる脊髄液が入っている場所があります。 脊髄くも膜下麻酔 は,背骨と背骨の間から細い注射針でクモ膜下腔に局所麻酔薬を注入し,脊髄からでる神経を一時的にしびれさせる方法です。 硬膜外麻酔は,脊髄くも膜下麻酔よりはもうすこし浅い所にある脊髄をおおっている硬膜という膜の外側に麻酔薬を注入し,神経を一時的にしびれさせます。 いずれの場合も,左の図のように手術台の上で横向きになり,看護師がお手伝いしますので,海老のように体を丸くしていただきます。 十分に背中を丸めていないと,麻酔のための注射針がはいりにくいためです。 痛み止めの注射のあとは,背中が押される感じがするだけのことが多いですが,もし痛ければ,痛み止めを追加しますから,遠慮なく言って下さい。 背中を消毒し,背中を触りながら背骨の隙間を探し,位置を決めてから痛み止めの注射をします。 注射をしている間は危ないので急に動かないようにしてください。 脊髄くも膜下麻酔の場合は横になっている間に麻酔薬を入れます。 すぐに足やお尻がしびれてきます。 硬膜外麻酔の場合は,針を入れるまでの手順は脊髄くも膜下麻酔と同様ですが,右の図のように,針の中に直径1 mmの細い管を入れてから針を抜きます。 針が抜けたら,細い管を背中にバンソウコウで貼っておきます。 やわらかい材質ですので,上を向いて寝ていただいて違和感はないと思います。 麻酔薬は,この管を使って入れていきます。 手術がすんだら 手術がすんだら、回復室か手術室で少し休んでいただきます。 この間は、麻酔科医か看護師がずっとついていますから,痛み,寒気,吐き気などがあれば教えて下さい。 必要に応じて,痛み止めを追加したり,暖かい空気のはいった布団で暖めたり,また,吐き気止めの薬を使ったりします。 状態がおちつけば,病棟か集中治療室に移っていただきます。 術後の痛み 術後の痛みへの対策として、全身麻酔の前に 硬膜外麻酔の管を留置し,この管を術後の鎮痛に使う方法が広く用いられています。 当院でも、肺の手術、大きな開腹手術、そのほか術後の疼痛が強くなりがちな手術では,全身麻酔と硬膜外麻酔を併用し,硬膜外麻酔の管を利用して専用の注入機で痛み止めの薬を術後3日くらい持続的に注入することがあります。 この場合は、全身麻酔を行う前に,硬膜外麻酔の管の挿入を行います。 そのほか、 静脈から持続的に鎮痛薬を注入する方法や、さらに 患者さん自身がボタンを押して鎮痛薬の注入量をふやす方法も可能です。 不安なこと、ご希望など、どうぞ遠慮なく、麻酔科医にお聞かせ下さい。 合併症・偶発症 以下に,きわめて稀なものも含め,ありうる合併症・偶発症を列記してみました。 詳細については,該当箇所をクリックしてみて下さい。

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