ジーク フリード キルヒアイス。 「銀河英雄伝説」キルヒアイスの名言まとめました

銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国

ジーク フリード キルヒアイス

数年前まで単に司法省に勤務する下級官吏であった私だが、今では帝国貴族として男爵位を頂き生活している。 元はと言えば皇帝陛下が何のお戯れか永年勤続者に帝国騎士を叙爵した事だった。 司法省でも私のような25年以上勤続者全員が叙爵し、俄帝国騎士が増えたのだが、昨今帝国騎士の価値は下がりっぱなしで有ったから、さほど気にせずに居たのだったが、その事がその後の男爵叙爵に繋がるとは思いもよらなかった。 一人息子のジークフリードは小学生の頃、隣りに引っ越してきたミューゼル姉弟と親しくなっていたが、姉の方が、皇帝陛下のお目にとまり寵姫として後宮へ入られたことが、ジークフリードの人生と私達夫婦の立ち位置も変えてしまったのだ。 アンネローゼ様がグリューネワルト伯爵夫人となった事で、弟ラインハルト君は軍人になるため幼年学校へと転入したのだが、ジークフリードまで一緒に行こうと誘ってきたのだ。 息子の性格から軍人に向いていないと思っており、息子には教師になって欲しかった。 妻は、息子が軍人になるとは思わず。 その事を聞いた時は反対する気であったが、息子の信念を判った私達は、断腸の思いで送り出すことにした。 息子が旅立った日は、妻と二人で泣き続けたものだ。 その息子も優秀な成績で卒業し、ラインハルト君と共に活躍をしたそうだ。 そして、私が憲兵隊に出向中にあの事件が起こったのだ。 事の発端は息子が半舷上陸中にサイオキシン麻薬の中毒患者を逮捕したことからであった。 その犯人から芋づる式に帝国を悩ませていた、サイオキシン密売組織を把握でき一気に撲滅する事に成功したのである。 其処までなら、息子よ良くやったと言えるのだが、サイオキシン事件最大の功労者の一人として息子が皇帝陛下より勲章と爵位を下賜され、しかも当時息子は私の影響で帝国騎士階級に有ったため、必然的に男爵位を叙爵される事となり、しかも当人だけでなく親である私達夫婦にも男爵位が下賜され、男爵と男爵夫人になってしまったのだ。 私も戸惑うやら、驚くやらであったが、未だ上司のグリンメルスハウゼン伯爵、ケーフェンヒラー子爵、モルト子爵が非常に良い方々なので、色々なフォローをして頂けたが、妻は完全に混乱して暫く寝込んだほどだ。 男爵に叙爵されてからが大変で、屋敷の下賜や何故か私の趣味を把握していたらしく、バルドル星系内惑星の一部を所領として下賜された。 何が何やら判らない内に、モルト子爵の手はずで旧宅から蘭温室や庭木まで全てが、男爵邸に運び込まれていた。 屋敷を初めて見たときは驚きの連続であった。 今までの家の数十倍を超える面積で重厚な煉瓦作りの建物で此ほどの建物でどう生活したらいいのだろうかと妻と途方に暮れたものだ。 しかしその点はモルト子爵の手引きで、執事やメイドが既にスタンバイをしており、テキパキと迎え入れてくれた。 しかしいきなり『旦那様、奥方様、お帰りなさいませ』は面食らった。 そんな事を言われるのは精々若い頃に通ったメイド喫茶でしか覚えが無かったから。 その日から、どう生活したらいいのだろうかと散々悩みながら今に至っている。 庭木を剪定しようとすると、庭師が『旦那様自分がやります』とやってくるし。 妻は妻で掃除や洗濯をしようとするとメイドが、『奥様の御手を煩わす訳にはいきません』と来るし。 至れり尽くせりなんだが、元々平凡な一庶民だった我々にはどうも勝手が行かない事ばかりだ。 余りに、やることがないので、執事やメイド達に休んでもらい自分達で庭仕事や掃除洗濯をしようとしたところ、執事やメイド長に散々諭されてしまった。 『悪いが今日はみんな休んでいて貰いたい』 『旦那様奥様、何故で御座いますか?』 『君たちも疲れただろうから、たまには私達夫婦が仕事をしようと思ってね』 私達夫婦としてみれば、普段働いて貰って居るので、たまには休んだらと言う事と、久しぶりに庭仕事や掃除洗濯をしたいと言うことも有って話したのだが、彼等の彼女らの答えは私達夫婦にとっては驚気であった。 『旦那様、旦那様は我々が要らないと仰っているのですか?』 『いやそんな事はない、普段から良くして貰って居るから、たまには休んだらどうかと言う事だよ』 『お気持ちはありがたい事ですが、我々は確りと休みを頂いております』 執事の強い拒否の姿勢に妻がフォローしてくれる。 『掃除洗濯とかばかりで大変じゃないのかしら?』 『奥様、私達はそれが仕事で御座います』 その言葉に続いて執事が諭すように私達夫婦に話しかける。 『旦那様、奥様、我々貴族に仕える者達はそれ相応の対処や行動を取れるように教育を受けております。 更に皆が皆この仕事に誇りを持って居るのです。 その仕事を取り上げると言うのは、我々にとっては放逐される事と同じ事なのです』 『いや、そんなつもりで言った訳ではないんだが』 慌てて否定した,私の答えを聞きながら、執事は諭すように話を続ける。 『判っております。 旦那様、奥様は数年前までは平民でいらっしゃったのですから、しかし貴族社会では主に仕事を取り上げられた使用人は二度と他の家に仕えることが出来なく成るのです。 何故なら主人に愛想を尽かされた、そう思われるからです。 貴族とは我々のような使用人達に仕事を与えて下さる存在なのです。 願わくば、我々の仕事を奪うような事はお止めくださって頂ければ幸いです』 『判った』 『判って頂ければ幸いで御座います。 差し出がましい口を効き申し訳ございません』 こうまで言われては、それ以上強行する訳にも行かず未だに昔懐かしい雑用は出来ない状態だ。 今では精々私は趣味の蘭の栽培と食後の黒ビール、妻は偶の食事作りと息子のセーターを編んだりするのが趣味に成っている。 それだから最近、妻と二人で敷地内に移設された嘗ての家でアフタヌーンの御茶を楽しむのが日課に成って居る。 未だ息子が小さく賑やかだったあの頃が懐かしい。 憲兵隊へ息子達が転属してきて何回も会っているが立派に成ったものだと思うが、あの若さで既に大佐だ、出世と共に妬みも生まれるのだから、特にラインハルト君はグリューネワルト伯爵夫人絡みの良くない噂を聞く事も有り息子が心配で為らない。 しかし、何時も二人一緒に行動し下宿も一緒だ。 せめてオーディンに居るときぐらい実家に帰れば良いものを、あれでは孫の顔を見るのが何時になるやら、手前味噌ではないが息子は良い男だから、女性ぐらい選り取り見取りであろうに、女性に興味がないのではと妻と心配している。 まさかと思うが、怪しい関係では無いのかと勘ぐってしまう。 キルヒアイスは平然と書類作業をしているが、俺は段々飽きてきた。 それに今俺達が調べている書類は廃止された社会秩序維持局の恣意的にねじ曲げられ冤罪になった者達の書類だと言うことも有る。 ルドルフ以来悪事を重ねてきた社会秩序維持局の汚泥と汚物にまみれた書類の整理だ、既に数百年経ってた書類など何の価値があるのかと言いたいが、此も奴等の罪を暴くためだと言われたので仕方なく書類整理だ。 「ラインハルト様、手がお止まりですよ」 「キルヒアイスも良く飽きないな。 俺はいい加減飽き飽きしている」 「誰かがやらねばならない仕事ですから、それに新しい方は今なら流刑星から助けられる人々が見つかるのですから、やりがいがあります」 キルヒアイスは、何時もこうだ。 ゴミための中でも美点を見つけようとしているのだから。 『此方はジークフリンデ皇后恩賜病院です、帝国軍中佐ラインハルト・フォン・シェーンヴァルト男爵様でありますか?』 「そうだが」 なぜ病院から?それにこの担当者の言い辛そうな顔は何だ? 『御父君であらせられる、ライヒスリッター、セバスティアン・フォン・ミューゼル氏におかれては、帝国暦484年10月14日10時18分、当病院特別病棟にて死去されました。 死因は肝硬変。 当病院はミューゼル氏の回復に最善を尽くしましたが、入院時には既に手遅れのと言うべき状態でした。 誠に残念では御座いますが、ご本人が入院直前までアルコールの摂取に対して自省して頂けなかったことが・・・』 「本人の健康管理に問題があったことは承知している。 病院に責任がないことも、事態は了解した。 御苦労だった」 『それでは』 心配したのかキルヒアイスが無言で俺の肩に手を置いてくれた。 あの男の人望の無さがよく判る、地獄で苦しむがいい! 埋葬が終わり、参列者が帰ったので、やっと姉上と話す事が出来る。 「ラインハルト」 「姉上」 キルヒアイスは少し離れて姉上と俺の時間を作ってくれている。 姉上とは話す事が出来た、今度はキルヒアイスお前の番だ。 離れたところに居るキルヒアイスを呼びに行く。 「キルヒアイス、姉上が」 「アンネローゼ様」 「ジーク、今日は来て下さってありがとう」 「アンネローゼ様、宮廷で何かお困りのことが御座いましたら、どうかラインハルト様や私にお話し下さい。 少しはお気が晴れるかも知れません」 「ありがとう、ジーク、本当にありがとう」 その話の最中にグリューネワルト伯爵夫人の執事が割って入ってきた。 「グリューネワルト伯爵夫人、誠にお気の毒な事で御座います。 陛下の仰せにより今夜のオペラ鑑賞は父親の冥福を祈るために伯爵夫人には暫しの休養をとの事で御座います」 姉上も驚いている、此で姉上と暫く居られるのだろうか。 皇帝もたまには良いことを言う。 執事が続いて話をする。 「なお、伯爵夫人には一週間ほどノイエ・サンスーシから外出し、ご実家で父親の冥福を祈る様にとの事で御座いますが、伯爵夫人のご実家が既に存在なさらないため、シェーンヴァルト男爵邸も存在しないため、幼なじみのキルヒアイス男爵邸でシェーンヴァルト男爵共々冥福を祈る様にとの事に御座います」 更に姉上が驚く、俺もだ、キルヒアイスも驚いている。 一週間か、姉上と何を喋ろう。 「ラインハルト様、宜しいのですか?」 「ジーク、良いのですか?」 「キルヒアイス、ご両親にご迷惑をかけるが、宜しく頼む」 キルヒアイスが張り切る顔だ、姉上は困った顔だが、大丈夫だろう。 途中で眠くなったけど、メックリンガーのお陰で何とか持った。 メックリンガーは凄く喜んでいたよ。

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ジークフリート (曖昧さ回避)

ジーク フリード キルヒアイス

数年前まで単に司法省に勤務する下級官吏であった私だが、今では帝国貴族として男爵位を頂き生活している。 元はと言えば皇帝陛下が何のお戯れか永年勤続者に帝国騎士を叙爵した事だった。 司法省でも私のような25年以上勤続者全員が叙爵し、俄帝国騎士が増えたのだが、昨今帝国騎士の価値は下がりっぱなしで有ったから、さほど気にせずに居たのだったが、その事がその後の男爵叙爵に繋がるとは思いもよらなかった。 一人息子のジークフリードは小学生の頃、隣りに引っ越してきたミューゼル姉弟と親しくなっていたが、姉の方が、皇帝陛下のお目にとまり寵姫として後宮へ入られたことが、ジークフリードの人生と私達夫婦の立ち位置も変えてしまったのだ。 アンネローゼ様がグリューネワルト伯爵夫人となった事で、弟ラインハルト君は軍人になるため幼年学校へと転入したのだが、ジークフリードまで一緒に行こうと誘ってきたのだ。 息子の性格から軍人に向いていないと思っており、息子には教師になって欲しかった。 妻は、息子が軍人になるとは思わず。 その事を聞いた時は反対する気であったが、息子の信念を判った私達は、断腸の思いで送り出すことにした。 息子が旅立った日は、妻と二人で泣き続けたものだ。 その息子も優秀な成績で卒業し、ラインハルト君と共に活躍をしたそうだ。 そして、私が憲兵隊に出向中にあの事件が起こったのだ。 事の発端は息子が半舷上陸中にサイオキシン麻薬の中毒患者を逮捕したことからであった。 その犯人から芋づる式に帝国を悩ませていた、サイオキシン密売組織を把握でき一気に撲滅する事に成功したのである。 其処までなら、息子よ良くやったと言えるのだが、サイオキシン事件最大の功労者の一人として息子が皇帝陛下より勲章と爵位を下賜され、しかも当時息子は私の影響で帝国騎士階級に有ったため、必然的に男爵位を叙爵される事となり、しかも当人だけでなく親である私達夫婦にも男爵位が下賜され、男爵と男爵夫人になってしまったのだ。 私も戸惑うやら、驚くやらであったが、未だ上司のグリンメルスハウゼン伯爵、ケーフェンヒラー子爵、モルト子爵が非常に良い方々なので、色々なフォローをして頂けたが、妻は完全に混乱して暫く寝込んだほどだ。 男爵に叙爵されてからが大変で、屋敷の下賜や何故か私の趣味を把握していたらしく、バルドル星系内惑星の一部を所領として下賜された。 何が何やら判らない内に、モルト子爵の手はずで旧宅から蘭温室や庭木まで全てが、男爵邸に運び込まれていた。 屋敷を初めて見たときは驚きの連続であった。 今までの家の数十倍を超える面積で重厚な煉瓦作りの建物で此ほどの建物でどう生活したらいいのだろうかと妻と途方に暮れたものだ。 しかしその点はモルト子爵の手引きで、執事やメイドが既にスタンバイをしており、テキパキと迎え入れてくれた。 しかしいきなり『旦那様、奥方様、お帰りなさいませ』は面食らった。 そんな事を言われるのは精々若い頃に通ったメイド喫茶でしか覚えが無かったから。 その日から、どう生活したらいいのだろうかと散々悩みながら今に至っている。 庭木を剪定しようとすると、庭師が『旦那様自分がやります』とやってくるし。 妻は妻で掃除や洗濯をしようとするとメイドが、『奥様の御手を煩わす訳にはいきません』と来るし。 至れり尽くせりなんだが、元々平凡な一庶民だった我々にはどうも勝手が行かない事ばかりだ。 余りに、やることがないので、執事やメイド達に休んでもらい自分達で庭仕事や掃除洗濯をしようとしたところ、執事やメイド長に散々諭されてしまった。 『悪いが今日はみんな休んでいて貰いたい』 『旦那様奥様、何故で御座いますか?』 『君たちも疲れただろうから、たまには私達夫婦が仕事をしようと思ってね』 私達夫婦としてみれば、普段働いて貰って居るので、たまには休んだらと言う事と、久しぶりに庭仕事や掃除洗濯をしたいと言うことも有って話したのだが、彼等の彼女らの答えは私達夫婦にとっては驚気であった。 『旦那様、旦那様は我々が要らないと仰っているのですか?』 『いやそんな事はない、普段から良くして貰って居るから、たまには休んだらどうかと言う事だよ』 『お気持ちはありがたい事ですが、我々は確りと休みを頂いております』 執事の強い拒否の姿勢に妻がフォローしてくれる。 『掃除洗濯とかばかりで大変じゃないのかしら?』 『奥様、私達はそれが仕事で御座います』 その言葉に続いて執事が諭すように私達夫婦に話しかける。 『旦那様、奥様、我々貴族に仕える者達はそれ相応の対処や行動を取れるように教育を受けております。 更に皆が皆この仕事に誇りを持って居るのです。 その仕事を取り上げると言うのは、我々にとっては放逐される事と同じ事なのです』 『いや、そんなつもりで言った訳ではないんだが』 慌てて否定した,私の答えを聞きながら、執事は諭すように話を続ける。 『判っております。 旦那様、奥様は数年前までは平民でいらっしゃったのですから、しかし貴族社会では主に仕事を取り上げられた使用人は二度と他の家に仕えることが出来なく成るのです。 何故なら主人に愛想を尽かされた、そう思われるからです。 貴族とは我々のような使用人達に仕事を与えて下さる存在なのです。 願わくば、我々の仕事を奪うような事はお止めくださって頂ければ幸いです』 『判った』 『判って頂ければ幸いで御座います。 差し出がましい口を効き申し訳ございません』 こうまで言われては、それ以上強行する訳にも行かず未だに昔懐かしい雑用は出来ない状態だ。 今では精々私は趣味の蘭の栽培と食後の黒ビール、妻は偶の食事作りと息子のセーターを編んだりするのが趣味に成っている。 それだから最近、妻と二人で敷地内に移設された嘗ての家でアフタヌーンの御茶を楽しむのが日課に成って居る。 未だ息子が小さく賑やかだったあの頃が懐かしい。 憲兵隊へ息子達が転属してきて何回も会っているが立派に成ったものだと思うが、あの若さで既に大佐だ、出世と共に妬みも生まれるのだから、特にラインハルト君はグリューネワルト伯爵夫人絡みの良くない噂を聞く事も有り息子が心配で為らない。 しかし、何時も二人一緒に行動し下宿も一緒だ。 せめてオーディンに居るときぐらい実家に帰れば良いものを、あれでは孫の顔を見るのが何時になるやら、手前味噌ではないが息子は良い男だから、女性ぐらい選り取り見取りであろうに、女性に興味がないのではと妻と心配している。 まさかと思うが、怪しい関係では無いのかと勘ぐってしまう。 キルヒアイスは平然と書類作業をしているが、俺は段々飽きてきた。 それに今俺達が調べている書類は廃止された社会秩序維持局の恣意的にねじ曲げられ冤罪になった者達の書類だと言うことも有る。 ルドルフ以来悪事を重ねてきた社会秩序維持局の汚泥と汚物にまみれた書類の整理だ、既に数百年経ってた書類など何の価値があるのかと言いたいが、此も奴等の罪を暴くためだと言われたので仕方なく書類整理だ。 「ラインハルト様、手がお止まりですよ」 「キルヒアイスも良く飽きないな。 俺はいい加減飽き飽きしている」 「誰かがやらねばならない仕事ですから、それに新しい方は今なら流刑星から助けられる人々が見つかるのですから、やりがいがあります」 キルヒアイスは、何時もこうだ。 ゴミための中でも美点を見つけようとしているのだから。 『此方はジークフリンデ皇后恩賜病院です、帝国軍中佐ラインハルト・フォン・シェーンヴァルト男爵様でありますか?』 「そうだが」 なぜ病院から?それにこの担当者の言い辛そうな顔は何だ? 『御父君であらせられる、ライヒスリッター、セバスティアン・フォン・ミューゼル氏におかれては、帝国暦484年10月14日10時18分、当病院特別病棟にて死去されました。 死因は肝硬変。 当病院はミューゼル氏の回復に最善を尽くしましたが、入院時には既に手遅れのと言うべき状態でした。 誠に残念では御座いますが、ご本人が入院直前までアルコールの摂取に対して自省して頂けなかったことが・・・』 「本人の健康管理に問題があったことは承知している。 病院に責任がないことも、事態は了解した。 御苦労だった」 『それでは』 心配したのかキルヒアイスが無言で俺の肩に手を置いてくれた。 あの男の人望の無さがよく判る、地獄で苦しむがいい! 埋葬が終わり、参列者が帰ったので、やっと姉上と話す事が出来る。 「ラインハルト」 「姉上」 キルヒアイスは少し離れて姉上と俺の時間を作ってくれている。 姉上とは話す事が出来た、今度はキルヒアイスお前の番だ。 離れたところに居るキルヒアイスを呼びに行く。 「キルヒアイス、姉上が」 「アンネローゼ様」 「ジーク、今日は来て下さってありがとう」 「アンネローゼ様、宮廷で何かお困りのことが御座いましたら、どうかラインハルト様や私にお話し下さい。 少しはお気が晴れるかも知れません」 「ありがとう、ジーク、本当にありがとう」 その話の最中にグリューネワルト伯爵夫人の執事が割って入ってきた。 「グリューネワルト伯爵夫人、誠にお気の毒な事で御座います。 陛下の仰せにより今夜のオペラ鑑賞は父親の冥福を祈るために伯爵夫人には暫しの休養をとの事で御座います」 姉上も驚いている、此で姉上と暫く居られるのだろうか。 皇帝もたまには良いことを言う。 執事が続いて話をする。 「なお、伯爵夫人には一週間ほどノイエ・サンスーシから外出し、ご実家で父親の冥福を祈る様にとの事で御座いますが、伯爵夫人のご実家が既に存在なさらないため、シェーンヴァルト男爵邸も存在しないため、幼なじみのキルヒアイス男爵邸でシェーンヴァルト男爵共々冥福を祈る様にとの事に御座います」 更に姉上が驚く、俺もだ、キルヒアイスも驚いている。 一週間か、姉上と何を喋ろう。 「ラインハルト様、宜しいのですか?」 「ジーク、良いのですか?」 「キルヒアイス、ご両親にご迷惑をかけるが、宜しく頼む」 キルヒアイスが張り切る顔だ、姉上は困った顔だが、大丈夫だろう。 途中で眠くなったけど、メックリンガーのお陰で何とか持った。 メックリンガーは凄く喜んでいたよ。

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広中雅志は「銀河英雄伝説」のキルヒアイス!よく聞けばナレーションの声だった!

ジーク フリード キルヒアイス

「 ジークフリード・キルヒアイス」(g Khs 4年~8年)とは、の・「」に登場する軍人であり、の半身。 そして「Mn nd(が友)」。 「に対する忠心」「軍人としての功績」「個人」の全てに優れ、特にとしては作中最高の人物ともが認める存在ながら、常にを引き立て、時に諌め、弱者のを大事にし、明正大なままの為に散った「の人」であり、軍側の人物ではのをぐ一番である。 、あなたはもっと自分を評価すべきですよ。 には 才はあります。 たぶん、ほかのにもない才が。 でも、、はあなたほどおとなではありません。 自分の脚のにおぼれて断崖から転落するのような、そんなところがあります。 これはが生まれたときから知っているだから言えることです どうか、、お願いします。 が断崖から足を踏みはずすことのないよう見ってやって。 もしそんなが見えたら叱ってやって。 はあなたの忠告ならうけいれるでしょう。 もしあなたの言うこともきかなくなったら……そのときはも終わりです。 どんなに才があったとしても、それにともなう器量がなかったのだとみずから明することになるでしょう () 旗艦は「バロッサ」。 版「」でのは (「の」のみ)。 「」でのは (幼少期は)。 正義の人 を見ておいでですか、。 のとは、からの友人であり、「溜めの中にも美点を見出す」(にも長所があると考えるとの意味)、「になっていたらの長所を伸ばすいいになっていた」と評される程に温和で人当たりが良い人物であった。 苛果敢なのするどすぎる部分をない、ときには周囲との調整役や有事の護衛を担当するなど、から、 たとえ全が私の敵になろうとも、キルヒアイスは私に味方するだろう。 と言い切られる程だった。 外見は、「を溶かした液で染めあげたような」と作中で記されている通りの、「感じの良いい瞳」、よりも7高い1の、そして温厚さを現すやかな顔が特徴的である。 への忠心以外にも、幼少時から万で性の喧巧者と、幼少時から実と人望を兼ね備えていたほか、兵戦では同盟軍のと互、射撃の腕は軍幼年の大会ではの常連というなを持っており、キルヒアイスのみがのをゆるされる場が多かったのも、射撃の腕前で幾度ものを救った事や信頼感からだったと言える。 の幕僚としても、明正大で清廉潔、弱者を救済し、者にはを与えるべきという(やは足を向けて眠れない程の)精的にもであり、が特別扱いする事を、を除く幕僚が認めていた(と言うか気にしない)という扱いをうけていた。 では、さま、あなたが怒っておられるのは、の失敗に対してですか? 私にはそうは思えません、さま、あなたのお怒りは、ほんとうはあなた自身にむけられています。 ヤンに名をなさしめたご自身に。 また、などに意見・進言する人物は幕僚の中に何人もいたが、諫言出来る人物はジークフリード・キルヒアイスのみと言われた。 「ヴェラントの悲劇」後には、知りながらもを止めず弱者を見殺しにしたに対して正面からその行動を諌めた清廉潔さが、逆にの唱えたー2不要論に火をつけてしまったとも言えるのは皮である。 温厚篤実さは、を失った敵に降伏を促したり、自軍の兵卒にまで心を配り、を最小限におさえようとする等戦術にも垣間見える。 また、同盟軍のについても高く評価し、 彼には彼の不満がありましょう。 なぜ、自分は、ことの最初からグ伯と対局できないのかと とその遇に対する感情を代弁している。 ヤンもまた 的にもの分身である とキルヒアイスを評価していた。 その死 こうした「の最高の友」であったキルヒアイスだが、そのを発揮した期間がでは2巻まで、は第一期までであり、も高かったにもかかわらず序盤で死んでしまった事については作物そしてからも惜しむが大きく、者も、最終巻の後書きで「く殺し過ぎた」と自らの失敗を認めている。 理由は側のと同盟側のヤンののを取るため」と述べている。 来歴 本伝開始まで 4年、より4ヶはやくム王の法省に勤める下級官吏のに生まれる。 で善良なやごく一般的なと暮らしていたに転機が訪れたのは、10歳の時に隣に引っ越して来た没落の「ーゼ」と同い年の「」との出会いからだった。 初対面のから なんて、俗な名だ。 キルヒアイスという姓は的だ。 と言われた事から、に一生「キルヒアイス」と呼ばれる事になった彼は、その二の親友としてつきあっていたが、ある時、年上で慕っていたーゼがの後宮に入る事になる。 からの奪還への決意を聞かされたキルヒアイスは、協を誓って共に軍幼年へと進み、の事をさま付けで呼ぶようになった。 2年、で軍幼年をすると、准尉としてと共にカプチェに配属され、では高い格闘と射撃によるでのを救う。 4年にはでとなり、出向の形で隊に配属された。 その後は、5年、で参加した域会戦の後にに昇進、6年に19歳で参加した第会にに昇進、その後に昇進と、寵のであるには劣るものの、の副官としてを共にしながら順調に昇進していった。 本伝開始後 ののち、に昇進したが府を開設すると、に昇進したキルヒアイスは副官の任を離れて艦隊の官となり、7年、に反乱を起こしたの討伐にされた。 はじめて自身の部隊を率いることとなったキルヒアイスは、この「」を• :艦隊戦で撃破• 版:の本センを守る防衛「の首飾り」と同じものを配備していたプ軍に対して、向性ゼッ粒子を実戦で初めて使用すると言う策で撃破• :防御に専念して包囲した上、包囲にわざとを開け、脱出するプ軍の最後尾に残ったマクシンの乗艦を孤立させて降伏を勧告 といっちで鎮圧し、に昇進して名実共にの府のー2となる。 がヤンに奪われた後の軍による の愚策では、同盟軍側の戦線が伸びきったところでホーウッド率いるを敗退させ、ヤンの第13艦隊とも交戦。 続くでは全軍の三割をひきいて別働隊を展開すると、同盟軍が敷設した機原を向性ゼッ粒子で破壊して突破(向性ゼッ粒子の実戦初使用)し、同盟軍の戦線を崩壊させてのを決定づけた。 会には、ドジを踏んだを処罰しようとしたに対して、不問に付して機会を与えるべきだと諫言している。 アムァの功績でから一気に上級に昇進したキルヒアイスは艦隊副長官に任命され、8年、歳の時、へと捕虜交換の為に赴きヤンと会談している。 その後に発生した連合との戦いでは、との艦隊を率いて辺での回におよぶに全てしてその定に尽。 00隻の艦艇とミッシュ要塞を擁するとのでは、敵の形の不備をついて戦線を崩壊させ、ミッシュへとる際に味方の補給部隊を攻撃した事から人望を失ったリッテンムの自滅により要塞を占拠、と連合の間に決定的な戦差を生み出した。 さらば、遠き日 しかし、連合との戦いの最中に、刎頚の友との間に裂が入りかける事件が発生する。 連合の盟が、反乱を起こした自領ヴェラントに対し核攻撃をくわえ、万人のをする事件が発生したのである。 に察知しておきながら、の進言を容れたがあえてを止めなかったと聞いたキルヒアイスは、 だが、たしてどうする。 虚報であれば、それでよい。 しかし、もしだったらどうするのか。 これまで、のはキルヒアイス自身のでもあった。 それが一致しなくなる日がくるのだろうか。 離反して、たがいに生きていける自分たちではないはずなのに……。 との思いを胸に秘めてに面会し、が連合の権威失墜を狙ってヴェラントのを黙認したことがである事を聞かされると、 大たちが滅亡するのは、いわばの必然、五〇〇年来のつけを清算するのですから、流血もやむをえないことです。 ですが、民衆を犠牲になさってはいけません。 あたらしい体制は、解放された民衆を基盤としてされるのです。 その民衆を犠牲になは、ご自分の足もとの土を掘りすようなものではありませんか と、「の人」らしい弱者のと深謀遠慮に基づく諫言を行った。 結果的にヴェラントのにより連合を倒すのがはやまった、と返すに対しては、 相手が大どもであれば、ことは対等な権闘争、どんな策をになっても恥じることはありません。 ですが、民衆を犠牲になされば、手は血に汚れ、どのような美辞麗句をもってしても、その汚れを洗いおとすことはできないでしょう。 さまともあろうかたが、一時の利益のために、なぜご自分をおとしめられるのですか と言い立てたが、のー2不要論を聞かされていたは、はたくさんだと拒絶してしまう。 ですが、さま、たちは、やってはならないことをやりましたが、さまは、なすべきことをなさらなかったのです。 どちらが罪が大きいのでしょうか とさらに諫したキルヒアイスに対して、ついには、 はいったい、おれのなんだ? とを立てるを選んでしまい、 私はの忠実な部下です、グ と、それまでの二の親友の関係が崩れ、もまたの言を聞き容れてキルヒアイスにしていた特権の排除を決めてしまう。 そして運命の日、8年。 第二巻最終章「」…… 敗れた連合側の捕虜の謁見に出席するにあたり、キルヒアイスはそれまでされていたのを禁止されてで出席した。 そして亡き君の遺命を果たさんとしたがに口を向けた際、いつもであれば得意の射撃で一射のもとに討ち果たせたにも関わらず、この時に限ってを持てなかったが咄嗟ににつかり、その身をもって弾を受けて倒れたのだった。 もう私はさまのお役にたてそうにありません……お許しください 死の直前、ジークフリード・キルヒアイスは、 さま…… を手にお入れください それと、ーゼさまにお伝えください。 は昔の誓いをったと…… と言い残して、歳のでヴァルハラへと立った。 墓碑には、により一言 Mn nd 「が友」 とだけ、刻まれた。 その後、覇を進むの胸には、キルヒアイスのいが入ったがいていた……。 没後 歳ので弾により倒れたジークフリード・キルヒアイスは、死後、に昇進すると共に、生前にさかのぼって• 軍務尚書• 統帥本部総長• 艦隊長官• 軍最高官代理• 宰相顧問 の地位を与えられ、グ王成立時には、「」の地位を与えられた。 また、新王においてはジークフリード・キルヒアイス武勲章が制定された。 これは、授与された者は葬礼及び墓碑の建設を庫が賄うと言う軍人にとって最高の栄誉が与えられる勲章であり、作中では• (における奮闘と戦死による)• (同上)• (ヴァ事件における身を挺した護衛の功績による) の三人が受勲している。 しかし、そういった々しい栄誉ので、ー2不要論を唱えたーベルシュンは、一部の将帥からはキルヒアイスの死をもたらした男とそしられ、それまで一枚岩だった率いる軍に裂を生み出し、キルヒアイスに縁のあるや幕僚達との対立にまで発展する程の暗いを落とした。 部下だったにいたっては、キルヒアイスとという二人の偉大な上官が散った事にし、で原因となったを痛にしてを遂げた程だった。 また、自身も臨終の間際に際し、看病のために駆けつけたーゼに「キルヒアイスをお返しします」と詫びており、心の底にその存在と殺してしまったことへの後悔を滲ませている。 もしも…… も認めるジークフリード・キルヒアイスのすぎる死は、逆に「もし彼が生きていたら」と思わせ、• 益でしかないブルグ要塞戦に反対しただろう。 がに知りつつ見過ごした幼誘拐事件を見過ごさなかっただろう。 でを倒していただろう。 に代わってセンに赴任し、とうまくやっただろう。 に代わってに赴任し、は要塞奪取にだろう。 といったを楽しむ事も出来るようになったと言える。 作中にも、幾度も「ジークフリード・キルヒアイスが生きていれば」というが登場している。 また、すぎる死のなのか、「」には、ジークフリード・キルヒアイスがたっぷりつまったがあり、「汚名」に至っては全編キルヒアイスでお送りされている。 「」のの中には、進行によっては生き延びるようになっているものもある。 声優 版でのジークフリード・キルヒアイスのは が担当している。 落ち着いた雰囲気とやかさを併せ持つと演技に、最初からキルヒアイスを演じるべき人物だったと思われがちだが、が決まった当初、キルヒアイスのをにするかはの難問とされ、結局によりに決まったと言う経緯がある。 その為かもまた、キルヒアイスへの思い入れが深く、を演じる機会があれば、他のを断ってでも駆けつけるとまで言している。 あえてを総入替した「の」では が担当しており、は大変に残念がったと言われている。 「」では が担当している。 発表では、出席したよりに引き継ぎが行われたが、この時のからへの忠告は 「思ったよりく死ぬから気をつけて」であった。 ゼッ粒子• 関連人物:幕僚経験者• ウェー・ゲン• 関連人物:帝国軍人• 関連リンク•

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