瓦 漆喰。 漆喰補修で瓦屋根の寿命はさらに長く

屋根漆喰補修工事の料金についてです。

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瓦の下ってどうなってるの?瓦屋根の構造とは 屋根といえば、「瓦が雨の侵入を防いでる」と思ってる人が多いのですが、実は雨漏りから家を守っているのは瓦だけではありません。 瓦の下にある防水紙が瓦と共に、雨水に侵入を防いでいるのです。 ・最近の屋根の構造 引掛け桟瓦葺き工法 瓦屋根は、野地板、防水紙 アスファルトルーフィングなど 、瓦」の順番で施工されています。 瓦は、完全に防水紙に密着している訳ではないので、横殴りの暴風雨の時やゲリラ豪雨のような激しい大雨の際には、少しずつですが瓦の下に雨水が侵入します。 しかし、瓦の下には高性能の防水紙が張り巡らされているので、ちょっとやそっと水が入ったくらいでは雨漏りせず、排水されていくのです。 「防水紙」と聞くと頼りなさげな紙を想像しますが紙とは名ばかりの、とても頼りになる防水シートです。 アスファルトルーフィングなどと呼ばれるもので、フェルト状の丈夫な紙にアスファルトをしみ込ませたものです。 アスファルトルーフィングよりもさらに高性能な改質アスファルトルーフィングも存在します。 これが、瓦屋根の下で家を守ってくれているのです。 ・40年以上前の屋根の構造 土葺き工法 それでは、昔の屋根はどのような構造だったのでしょうか。 昔の屋根の造りは、「土葺き工法」と呼ばれるものが主流でした。 昔の瓦屋根の瓦の下には、防水シートではなく土が敷き詰められていたのです。 土には、瓦を固定するだけではなく、雨水を吸って雨漏りを防ぐ働きがありました。 さらにその下には杉の板が敷いてあり、土から染み出てきた雨水の侵入をブロックする働きがあります。 瓦屋根の雨漏りの原因と対策 瓦屋根の構造がわかったところで、瓦屋根の雨漏りの原因と対策を確認してみましょう。 この場合、ズレたり割れたりした瓦を元通りにするだけではなく、その下の浸食箇所も補修しなければなりません。 ズレや割れが長年放置されて、屋根全体が侵食されている場合はいったん瓦を全て取り除き、野地板やアスファルトルーフィングなどを全て交換することもあります。 しかし、単なる土なので長年の雨や風により少しずつ土が流出して痩せていくんですね。 そうすると、段々と雨水が土の下の杉板に到達することが増えてきて、段々と杉板も腐食し、雨漏りに至ってしまいます。 定期的にメンテナンスをしていればよいのですが、建ててからほったらかしという瓦屋根の多くが、土不足状態でいつ雨漏りしてもおかしくない状態になっていることが多いです。 築年数が経過していて、長年メンテナンスをしていない場合、一度瓦を取り外して土をすべて取り除き、野地板を補修して防水紙を敷き、もう一度瓦を載せることで、雨漏りを完璧にブロックできます。 ところが、雨や風で漆喰が割れたり剥がれたりすると、雨水が漆喰の下に入っている土に侵入してしまい、あっという間に土が流れ出て棟が湾曲していくのです。 漆喰が割れたり剥がれたりしたことで、雨漏りした場合は、劣化した漆喰を取り除いて新しい漆喰を詰め直さなければなりません。 棟の変形が酷く瓦が割れている場合はその部分だけ瓦を交換します。 少しずつ侵入した雨水による劣化は避けられず、放置しておくと腐食が進み雨漏りに至ります。 平均的な耐用年数は15年から20年なので、建築から15年を目途に防水紙の葺き替えを検討しましょう。 防水紙の状態は瓦の上から確認することができないので、瓦をはがして確認することになります。 ステンレスや銅などの比較的劣化が少ない金属が使用されていますが、まれに錆で穴が空くこともあるのです。 その場合は、新しい板金に取り替えることで、雨漏りを防ぐことができます。 その理由の多くを占めるのが、「雨漏りしやすい屋根の形状の増加」や「勾配不足」「軒ゼロ住宅」など、外観を重視した設計によるものです。 これら外観の全ての屋根が雨漏りする訳ではありませんが、ちょっとした施工ミスで雨漏りするリスクが高まるので、注意しなければなりません。 ・複雑な屋根は雨漏りしやすい 瓦屋根に限ったことではありませんが、基本的に屋根の形状はシンプルであればあるほど雨漏りリスクが低下します。 「取り合い」と呼ばれる接合部分が少ないからです。 屋根の形状で一番雨漏りリスクが少ないのが「切妻屋根」その次が「寄棟屋根」です。 「入母屋屋根」や「しころ屋根」「越屋根」や、切妻屋根が複数組み合わせられている形状なども、取り合い部が増えるため雨漏りリスクが高まります。 ・軒ゼロ住宅は雨漏り黄色信号 片流れ屋根は形はシンプルですが、デザインを重視して軒がほぼないことが多いため外壁からの雨漏りリスクが増大します。 軒がないデザインの家は切妻屋根や寄棟屋根でも、外壁からの雨漏りリスクが高くなります。 陸屋根 平坦な屋根 は、雨水が屋根から流れづらいだけでなく、軒がないため雨漏りリスクは一番高い屋根です。 軒が90cm出ていれば、窓や軒下といった雨水が侵入しやすい箇所に直接雨が吹き込むことが激減しますので、最低でも90cmの軒が欲しいものです。 また、全ての屋根形状に言えることですが屋根の緩やかすぎると雨水の滞在時間が延びるため、雨漏りが増えます。 このように、新築時の設計ミスによる雨漏りの原因は、デザイン重視の「軒ゼロ住宅」「緩勾配屋根」「複雑な屋根の形状」「陸屋根」などです。 すでに該当する家を建ててしまった場合は、通常以上に屋根からの雨漏りに注意しましょう。 屋根の施工ミスで多いのは、防水紙施工手順の誤りや、天窓周りの防水手順の誤りなどです。 ミスによる雨漏りは、原因を突き止めるまでに時間がかかりますのでプロによる点検が欠かせません。 雨樋に、落ち葉やゴミ、砂などが堆積すると排水能力がおちてしまい、あふれた水が外壁から壁の中に侵入することがあります。 雨樋のつまりを解消することで、雨漏りを防ぐことができますので、雨樋は定期的に掃除をしましょう。 特に山の近くに住んでいる場合は庭木が多い場合は要注意です。 まとめ 一口に瓦屋根の雨漏りと言っても、覚えられないほど沢山原因がありましたね。 実際にはこれらの原因が複数絡み合って雨漏りを起こすことがあるので、瓦屋根が雨漏りし始めたら迷わず、腕のいい屋根修理業者に修理を依頼してください。 特に築年数が経過した古い瓦屋根の場合、メンテナンスをしていないと防水能力が年々低下するので、放置すると家全体が徐々に腐食してしまいます。

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瓦の漆喰(しっくい)を詰め直す工事の費用

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漆喰の補修が握る瓦屋根の寿命 屋根に漆喰が使われているのは、ご存知でしょうか? といっても、すべての屋根に漆喰が使われているわけではありません。 日本古来の屋根、瓦で作った屋根に限ります。 瓦にもさまざまな種類があるのですが、これもまた古くから伝わる製法で作られた日本瓦(和瓦)を使ったものになります。 また、漆喰といえば、日本の古い家屋の壁に使われていた壁材というのが一般的なイメージかもしれませんが、瓦屋根を作るのにもつかわれていたんですね。 実は、瓦屋根の特長を活かすには、この漆喰の補修こそがポイントになります。 では、瓦屋根の一体どこに漆喰は使われているのでしょうか? 漆喰は屋根のどこに使われている? 瓦屋根の形といえば、頂点から両側に傾斜のついた三角屋根が多いのですが、その頂点は、「棟(むね・ぐし)主棟・大棟」などと呼ばれる屋根にとって大切な部分です。 「棟」は、1軒の家で20~40mほどあります。 ここに葺き土を塗り、棟瓦を載せて屋根の頂点の部分を作ります。 棟瓦には、比較的平らな熨斗瓦 のしがわら 、丸形や山形になった背の高い冠瓦などの名称のついた瓦があります。 瓦と瓦のつなぎ目に漆喰が使われるのですが、役目としては、葺き土を雨から守り、瓦を繋ぎ合わせる重要なものとなります。 また、白い漆喰を塗った部分は白くなるため、見た目の美しさにも貢献してくれます。 瓦屋根の特徴とメリットデメリット 瓦屋根の建築物というと、住宅だけではありません。 古くから建っている神社仏閣なども瓦が使われています。 歴史的な建造物に使われていることからもわかるように、日本瓦を使用した屋根は、その耐久性が群を抜いています。 しかも、瓦はもともと色がついていますから、塗装をしなおす必要もありません。 瓦だけを考えれば、メンテナンスフリーで50年、100年、放っておいても大丈夫、劣化の心配はないのです。 それはもちろん、今現在建てられている住宅も同じです。 瓦屋根のメリット 瓦の原料は、粘度です。 成型したあとに乾燥させ、1000度以上の高温で焼き上げます。 代表的な日本瓦には3種類があり、それぞれ作る方法が異なります。 釉薬瓦 ゆうやくがわら ……焼く前にガラス質の釉薬を表面にかけて焼いた瓦。 陶器のような表面になる。 釉薬の種類によってさまざまな色が可能• いぶし瓦……焼き上げた後、最終工程でいぶし、表面に炭素膜を形成。 いぶし銀のツヤが特徴。 色は一色のみ。 無釉薬 むゆうやくがわら ……釉薬なし、いぶし工程なし瓦。 記事をそのまま焼き上げる素焼き瓦、粘度に発色材料となる金属酸化物を練り込んで発色させた練込瓦、特殊な小製法で色を付ける窯変瓦などがある 自然の無機物が原料なので、耐久性は抜群です。 耐火性や防水性もあり、遮音性や断熱性も高くなっています。 瓦屋根の家は、夏涼しく、冬温かい空間を実現してくれるのです。 掃除をしたり、ズレなどが生じたときに早めに手入れをすれば、何百年と維持が可能ということです。 瓦は、作るのに手間がかかるほか、施工するにも技術が必要で職人の手間賃も高くつきます。 そのため、新築のときなどは費用が上がると敬遠される方もいますが、メンテナンスのことを考えると、トータルでは安いかもしれません。 瓦屋根のデメリット 瓦は、1枚1枚は強いのですが、台風などの強風や地震でズレることがあります。 また、衝撃に弱く、破損してしまうこともあります。 どの程度衝撃に弱いかというと、瓦屋根の上を歩くだけでも、その恐れがあります。 ですから、素人判断で屋根に上って瓦のうえを歩くのは、危険なのでやめましょう。 また、瓦は一枚一枚が重いのも難点の1つです。 台風などの強風でズレるだけでなく、落下する可能性も考えられます。 人にけがをさせる恐れがあることも敬遠される理由の1つになっています。 重量があることから耐震性を心配される方もいます。 耐震性については、屋根の重量と建物の躯体の強度のバランスが取れていれば、実は心配はいらないのです。 ただし、耐震基準の見直し(1981年)前に建てられた建築物はその限りではありません。 この年以降に建てられた建物は、耐震工事が必須になっています。 有名な神社仏閣などは、耐震補強されている建物も少なくありません。 瓦屋根を支える漆喰の補修 基本的に劣化の心配がなくメンテナンスフリーでメリットの多い瓦の屋根ですが、長く持たせるには条件があります。 それは、瓦以外の部分のメンテナンスを定期的に行うことです。 漆喰部分はまさにそれです。 漆喰は、直射日光や風雨にさらされることで劣化します。 強風などで瓦がズレると、その影響で漆喰が剥がれてしまうこともあります。 そうなるとそこから雨水が入り込んで、中の葺き土が湿り、行く行くは雨漏りが始まってしまいます。 漆喰の補修は、こうなる前に行いたいものです。 目安の期間は、15~20年ほどです。 とはいえ、台風の被害が大きかったりすると瓦がズレることはよくあります。 自分の家の屋根は、よく観察して、定期的に写真に撮っておくなどして、変化を感じられるようにしておきましょう。 瓦屋根に使われた漆喰の補修の方法 屋根にある漆喰の部分は、わずかです。 だからといって漆喰の補修方法が簡単かというと、そうではありません。 もちろん、技術のある職人にとっては難しい方法ではありませんが、瓦屋根の構造を知り、瓦屋根をきちんと葺ける職人でなければ、雨漏りのない、また数十年はメンテナンスの心配のない補修はできません。 瓦屋根の漆喰の補修は、その状況によってどこからどこまで手を付けるか、方法が変わってきます。 軽傷の漆喰補修方法:詰め直し工事 漆喰が詰めてあるのは、波型の桟瓦と棟に積まれた棟瓦の間です。 剥がれたり、劣化した漆喰を詰め直す方法です。 下の葺き土がしっかり見えるまできれいに剥がした方が、再び漆喰を詰めたときに定着が良くなります。 漆喰が剥がれたら、この葺き土を漆喰を均等に塗れるように整えます。 葺き土が整ったら霧吹きで湿らせ、漆喰を馴染みやすくして下地の準備は完了です。 適切な量、だいたい厚さ10mm程度になるように漆喰を詰めたら、表面を整え仕上げます。 〇差がつくポイント 技術のある職人と技術のない業者の差が出るポイントは、漆喰を詰めるところです! 職人は、適度な量を均一にしっかり塗り(厚さ10mm程度)、棟瓦からはみ出すことはありません。 ところがDIYや瓦屋根の葺き方を知らない業者がやりがちなのが、見た目を良くしようとか、厚みがあったほうが頑丈だろうといった間違った認識から棟瓦からはみ出すほど漆喰を塗ってしまうことです。 これでは漆喰に雨水が直接あたって、行く行くは雨漏りの原因となってしまいます。 やや重症の漆喰補修方法:棟の取り直し工事 漆喰の劣化がひどく、棟が曲がるなど、なかの葺き土に影響があったり、棟瓦がズレている場合は、瓦を固定する力がなくなったと判断し、棟の取り直し工事を行う方法を選択します。 これは、棟瓦をすべて撤去して、1から作り直す工事です。 漆喰の詰め直しよりも費用はだいぶ高くなります。 このとき、耐震糖金具なども設置します。 以前は、葺き土と漆喰は別々のものでしたが、現在は葺き土と漆喰が一体となった南蛮漆喰が使用されることも多くなっています。 同時に銅線を巻いて固定し、耐震工事も行います。 漆喰の劣化と雨漏りの関係 漆喰が剥がれていたり、目に見えて劣化していたりすると、心配なのが雨漏りです。 しかし、雨漏りは、なかの葺き土が湿ることが原因になることが多いようです。 ですから、漆喰の剥がれに気がついたときは焦りますが、即雨漏りになるわけではありません。 しっかり予定を立てて、腕の良い職人を手配しましょう。 せっかくの瓦屋根ですから、その性能をきちんと活かして、長く働いてもらいましょう。 漆喰補修で瓦屋根の寿命はさらに長くまとめ 日本建築の代表例のような日本瓦ですが、そのメリットは想像以上に多くあるものでした。 瓦の特性を活かし、快適な生活を送るためにも、15~20年に一度は漆喰の補修を行いましょう。 また、定期的に自分で観察したり、信頼できる業者にチェックしてもらうのもおすすめです。 瓦屋根の漆喰部分の劣化は、屋根補修詐欺の格好のターゲットにもなっています。 知らない業者がいきなり「漆喰が剥がれている、雨漏りの原因になるから直してあげます」などと言ってくることがあります。 そのときビックリして屋根に上がることを許可したりすると、相手の思うつぼです。 そんなときはまずは一度お引き取り願って、再度連絡するなり、ほかの業者と合い見積もりを取るなりの方法を提案し、対処しましょう。 詐欺まがいの業者は、その場が勝負なので、あまりにも強引な業者は、それだけで詐欺だとわかります。 瓦屋根の補修は、瓦独特の知識と技術が必要なので、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

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漆喰の補修が握る瓦屋根の寿命 屋根に漆喰が使われているのは、ご存知でしょうか? といっても、すべての屋根に漆喰が使われているわけではありません。 日本古来の屋根、瓦で作った屋根に限ります。 瓦にもさまざまな種類があるのですが、これもまた古くから伝わる製法で作られた日本瓦(和瓦)を使ったものになります。 また、漆喰といえば、日本の古い家屋の壁に使われていた壁材というのが一般的なイメージかもしれませんが、瓦屋根を作るのにもつかわれていたんですね。 実は、瓦屋根の特長を活かすには、この漆喰の補修こそがポイントになります。 では、瓦屋根の一体どこに漆喰は使われているのでしょうか? 漆喰は屋根のどこに使われている? 瓦屋根の形といえば、頂点から両側に傾斜のついた三角屋根が多いのですが、その頂点は、「棟(むね・ぐし)主棟・大棟」などと呼ばれる屋根にとって大切な部分です。 「棟」は、1軒の家で20~40mほどあります。 ここに葺き土を塗り、棟瓦を載せて屋根の頂点の部分を作ります。 棟瓦には、比較的平らな熨斗瓦 のしがわら 、丸形や山形になった背の高い冠瓦などの名称のついた瓦があります。 瓦と瓦のつなぎ目に漆喰が使われるのですが、役目としては、葺き土を雨から守り、瓦を繋ぎ合わせる重要なものとなります。 また、白い漆喰を塗った部分は白くなるため、見た目の美しさにも貢献してくれます。 瓦屋根の特徴とメリットデメリット 瓦屋根の建築物というと、住宅だけではありません。 古くから建っている神社仏閣なども瓦が使われています。 歴史的な建造物に使われていることからもわかるように、日本瓦を使用した屋根は、その耐久性が群を抜いています。 しかも、瓦はもともと色がついていますから、塗装をしなおす必要もありません。 瓦だけを考えれば、メンテナンスフリーで50年、100年、放っておいても大丈夫、劣化の心配はないのです。 それはもちろん、今現在建てられている住宅も同じです。 瓦屋根のメリット 瓦の原料は、粘度です。 成型したあとに乾燥させ、1000度以上の高温で焼き上げます。 代表的な日本瓦には3種類があり、それぞれ作る方法が異なります。 釉薬瓦 ゆうやくがわら ……焼く前にガラス質の釉薬を表面にかけて焼いた瓦。 陶器のような表面になる。 釉薬の種類によってさまざまな色が可能• いぶし瓦……焼き上げた後、最終工程でいぶし、表面に炭素膜を形成。 いぶし銀のツヤが特徴。 色は一色のみ。 無釉薬 むゆうやくがわら ……釉薬なし、いぶし工程なし瓦。 記事をそのまま焼き上げる素焼き瓦、粘度に発色材料となる金属酸化物を練り込んで発色させた練込瓦、特殊な小製法で色を付ける窯変瓦などがある 自然の無機物が原料なので、耐久性は抜群です。 耐火性や防水性もあり、遮音性や断熱性も高くなっています。 瓦屋根の家は、夏涼しく、冬温かい空間を実現してくれるのです。 掃除をしたり、ズレなどが生じたときに早めに手入れをすれば、何百年と維持が可能ということです。 瓦は、作るのに手間がかかるほか、施工するにも技術が必要で職人の手間賃も高くつきます。 そのため、新築のときなどは費用が上がると敬遠される方もいますが、メンテナンスのことを考えると、トータルでは安いかもしれません。 瓦屋根のデメリット 瓦は、1枚1枚は強いのですが、台風などの強風や地震でズレることがあります。 また、衝撃に弱く、破損してしまうこともあります。 どの程度衝撃に弱いかというと、瓦屋根の上を歩くだけでも、その恐れがあります。 ですから、素人判断で屋根に上って瓦のうえを歩くのは、危険なのでやめましょう。 また、瓦は一枚一枚が重いのも難点の1つです。 台風などの強風でズレるだけでなく、落下する可能性も考えられます。 人にけがをさせる恐れがあることも敬遠される理由の1つになっています。 重量があることから耐震性を心配される方もいます。 耐震性については、屋根の重量と建物の躯体の強度のバランスが取れていれば、実は心配はいらないのです。 ただし、耐震基準の見直し(1981年)前に建てられた建築物はその限りではありません。 この年以降に建てられた建物は、耐震工事が必須になっています。 有名な神社仏閣などは、耐震補強されている建物も少なくありません。 瓦屋根を支える漆喰の補修 基本的に劣化の心配がなくメンテナンスフリーでメリットの多い瓦の屋根ですが、長く持たせるには条件があります。 それは、瓦以外の部分のメンテナンスを定期的に行うことです。 漆喰部分はまさにそれです。 漆喰は、直射日光や風雨にさらされることで劣化します。 強風などで瓦がズレると、その影響で漆喰が剥がれてしまうこともあります。 そうなるとそこから雨水が入り込んで、中の葺き土が湿り、行く行くは雨漏りが始まってしまいます。 漆喰の補修は、こうなる前に行いたいものです。 目安の期間は、15~20年ほどです。 とはいえ、台風の被害が大きかったりすると瓦がズレることはよくあります。 自分の家の屋根は、よく観察して、定期的に写真に撮っておくなどして、変化を感じられるようにしておきましょう。 瓦屋根に使われた漆喰の補修の方法 屋根にある漆喰の部分は、わずかです。 だからといって漆喰の補修方法が簡単かというと、そうではありません。 もちろん、技術のある職人にとっては難しい方法ではありませんが、瓦屋根の構造を知り、瓦屋根をきちんと葺ける職人でなければ、雨漏りのない、また数十年はメンテナンスの心配のない補修はできません。 瓦屋根の漆喰の補修は、その状況によってどこからどこまで手を付けるか、方法が変わってきます。 軽傷の漆喰補修方法:詰め直し工事 漆喰が詰めてあるのは、波型の桟瓦と棟に積まれた棟瓦の間です。 剥がれたり、劣化した漆喰を詰め直す方法です。 下の葺き土がしっかり見えるまできれいに剥がした方が、再び漆喰を詰めたときに定着が良くなります。 漆喰が剥がれたら、この葺き土を漆喰を均等に塗れるように整えます。 葺き土が整ったら霧吹きで湿らせ、漆喰を馴染みやすくして下地の準備は完了です。 適切な量、だいたい厚さ10mm程度になるように漆喰を詰めたら、表面を整え仕上げます。 〇差がつくポイント 技術のある職人と技術のない業者の差が出るポイントは、漆喰を詰めるところです! 職人は、適度な量を均一にしっかり塗り(厚さ10mm程度)、棟瓦からはみ出すことはありません。 ところがDIYや瓦屋根の葺き方を知らない業者がやりがちなのが、見た目を良くしようとか、厚みがあったほうが頑丈だろうといった間違った認識から棟瓦からはみ出すほど漆喰を塗ってしまうことです。 これでは漆喰に雨水が直接あたって、行く行くは雨漏りの原因となってしまいます。 やや重症の漆喰補修方法:棟の取り直し工事 漆喰の劣化がひどく、棟が曲がるなど、なかの葺き土に影響があったり、棟瓦がズレている場合は、瓦を固定する力がなくなったと判断し、棟の取り直し工事を行う方法を選択します。 これは、棟瓦をすべて撤去して、1から作り直す工事です。 漆喰の詰め直しよりも費用はだいぶ高くなります。 このとき、耐震糖金具なども設置します。 以前は、葺き土と漆喰は別々のものでしたが、現在は葺き土と漆喰が一体となった南蛮漆喰が使用されることも多くなっています。 同時に銅線を巻いて固定し、耐震工事も行います。 漆喰の劣化と雨漏りの関係 漆喰が剥がれていたり、目に見えて劣化していたりすると、心配なのが雨漏りです。 しかし、雨漏りは、なかの葺き土が湿ることが原因になることが多いようです。 ですから、漆喰の剥がれに気がついたときは焦りますが、即雨漏りになるわけではありません。 しっかり予定を立てて、腕の良い職人を手配しましょう。 せっかくの瓦屋根ですから、その性能をきちんと活かして、長く働いてもらいましょう。 漆喰補修で瓦屋根の寿命はさらに長くまとめ 日本建築の代表例のような日本瓦ですが、そのメリットは想像以上に多くあるものでした。 瓦の特性を活かし、快適な生活を送るためにも、15~20年に一度は漆喰の補修を行いましょう。 また、定期的に自分で観察したり、信頼できる業者にチェックしてもらうのもおすすめです。 瓦屋根の漆喰部分の劣化は、屋根補修詐欺の格好のターゲットにもなっています。 知らない業者がいきなり「漆喰が剥がれている、雨漏りの原因になるから直してあげます」などと言ってくることがあります。 そのときビックリして屋根に上がることを許可したりすると、相手の思うつぼです。 そんなときはまずは一度お引き取り願って、再度連絡するなり、ほかの業者と合い見積もりを取るなりの方法を提案し、対処しましょう。 詐欺まがいの業者は、その場が勝負なので、あまりにも強引な業者は、それだけで詐欺だとわかります。 瓦屋根の補修は、瓦独特の知識と技術が必要なので、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

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