ペンギンズ モート。 #ペンギンズ #モート ペンギンの足

ザ・ペンギンズ from マダガスカル

ペンギンズ モート

眩しい陽射しが、燦々と街全体に降り注いでいる。 ニューヨーク市、マンハッタン。 売店から拝借したであろうストロー付きの飲み物を片翼に、そこに仰向けで寝転がったのはスキッパーだ。 動物園職員のアリスが屋内から出てこない事を良いことに、お気に入りのビーチチェアで日光浴をしながら午後のひと時をゆっくりと過ごす予定らしい。 部下である他の三羽のペンギンは、氷山のすぐ真下にある地下の秘密基地内にいる。 コワルスキーが新たな発明に成功したらしく、リコはその実験台、プライベートは恐るおそる両者の手伝いをさせられている。 眩しい空はどこまでも青く晴れ渡り、風がないため、プールの水面も穏やかだ。 動物園内に植えられた樹々も植物も、午後の明るい陽射しを受けて、きらきらと緑の葉の色合いを輝かせているようだった。 なんだ、と思う間もなく、それはそのままセメント造りの平らな氷山の上に激突して見事に跳ね上がり、ちょうどビーチチェアの上で寝転ぶスキッパー目掛けて勢いよく落下した。 「ペンギン、なんでここにいるのぉ?」 間延びした、舌ったらずな喋り方をする。 スキッパーは目を回して呆れた溜め息を吐いた。 「それはこっちのセリフだ、退け。 目ん玉」 「おぉー、ふわっふわだねー」 ひとの話を聞いているのかいないのか、モートはスキッパーのお腹の上に乗ったまま、興味津々といった様子で彼の白い羽毛を撫で回し、ウフフッと楽しそうに笑い声をあげた。 このモートという小動物、見た目は愛らしくても、基本的に話が噛み合わない。 スキッパーは苛立たしげに嘴の端を歪めた。 モートが飛んできたおおよその検討はついている。 おそらく己の欲望に負けて、同じキツネザルである自称「キング」ことジュリアンの足に触ってしまい、ここまで遥々蹴り飛ばされてしまったのだろう。 その瞬間の様子がありありと目に浮かぶ。 居住区の最も高いところに据えられた王様チェアに座るジュリアンは、睨み上げるスキッパーと目が合うや否や、ツンと顔を反らして悪びれた風もなく王冠を被り直した。 「リングテール・・・!」 「ペンギンのあし、キズだらけー」 「・・・今度はなんだ目ん玉」 午後のひと時を邪魔されたスキッパーの心うちを知る由もないのだろう、モートはふさふさの尻尾を揺らしながら今度はスキッパーの足元に屈み込んでいた。 おまけに、ビーチチェアに置いてあったはずのストロー付きの飲み物も両手にしっかりと抱えている。 後退るようにしてスキッパーが少し脚を引っ込めると、モートは何事か思い出したようにパッと顔を上げて丸い瞳を輝かせた。 「マダガスカルにいたとき、モートもあし、いっぱいキズがあったよぉー」 「・・・・・・あー、そうか」 「ペンギンも、おんなじ!」 唐突に、そんなことを言う。 スキッパーは思わず自分の足を見やった。 白い羽毛に半分を隠された水掻きのある足は、よく見れば確かに、皺とは違うたくさんの傷痕がうっすらと残っている。 跡だけが治らずに残ったその傷の大半は、おそらく八年に及ぶメキシコのジャングルでの潜伏任務中に付いたものだろう。 ジャングルにペンギンは適していない。 密集して生い茂る樹々の間を歩くだけでもひと苦労したことをスキッパーは覚えている。 移動も腹這いになって滑ることが出来れば速いのだが、密林の地面には大小様々な形の植物が覆い被さり、ところどころうねった木の根も出ているため非常に足場が悪いのだ。 スキッパーの脚も水掻きもあっという間に傷だらけになった。 先ほどの苛立ちから一転して、懐かしい思い出に自然とスキッパーの目が柔らかく細められる。 「そうか・・・そうだな、そんなこともあったな。 マダガスカルじゃあないが、案外おまえと同じ共通点があるのかも知れないな」 「モート、ペンギンとおんなじ!」 スキッパーが意外にも嘴の端を上げてやさしく微笑むと、モートは万歳をするかのように両手を挙げて全身で喜んだ。 しかしその際、モートの持っていた飲み物がポーンと滑るようにして両手から離れてしまい、派手に中身を撒き散らしながらビーチチェアの上に真っ逆さまに落ちてしまった。 「あ」 「なんてことだ!」 「あ、あー、のど、かわいてたんだねぇ」 さすがのモートもビーチチェアを指差してウフフッと気まずそうに笑うと、すぐさまスキッパーに背を向けてぴょんぴょん走りながらペンギン居住区を出て行ってしまった。 「何なんだ一体、わたしを休ませる気はないのか!」 飛んだ金属製のハッチは回転しながら真っ直ぐにプールへと落下し、拳で殴り付けるようにして思い切り水面を叩き割った。 跳ね上がった大量の水飛沫はお約束と言わんばかりにスキッパーの体へと降り注ぎ、頭の先から爪先まで見事にずぶ濡れとなってしまった。 もくもくと黒煙を上げる基地の入口から、一羽、また一羽と、身体を黒焦げにした部下たちが咳をしながら這い出てくる。 「タイチョ! ドカーン! イェー!」 「たいちょおぉー、聞いてくださいっスー」 それは太陽が燦々と光り輝く、ある晴れた日の午後のことだった。 end.

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#ペンギンズ #モート ペンギンの足

ペンギンズ モート

眩しい陽射しが、燦々と街全体に降り注いでいる。 ニューヨーク市、マンハッタン。 売店から拝借したであろうストロー付きの飲み物を片翼に、そこに仰向けで寝転がったのはスキッパーだ。 動物園職員のアリスが屋内から出てこない事を良いことに、お気に入りのビーチチェアで日光浴をしながら午後のひと時をゆっくりと過ごす予定らしい。 部下である他の三羽のペンギンは、氷山のすぐ真下にある地下の秘密基地内にいる。 コワルスキーが新たな発明に成功したらしく、リコはその実験台、プライベートは恐るおそる両者の手伝いをさせられている。 眩しい空はどこまでも青く晴れ渡り、風がないため、プールの水面も穏やかだ。 動物園内に植えられた樹々も植物も、午後の明るい陽射しを受けて、きらきらと緑の葉の色合いを輝かせているようだった。 なんだ、と思う間もなく、それはそのままセメント造りの平らな氷山の上に激突して見事に跳ね上がり、ちょうどビーチチェアの上で寝転ぶスキッパー目掛けて勢いよく落下した。 「ペンギン、なんでここにいるのぉ?」 間延びした、舌ったらずな喋り方をする。 スキッパーは目を回して呆れた溜め息を吐いた。 「それはこっちのセリフだ、退け。 目ん玉」 「おぉー、ふわっふわだねー」 ひとの話を聞いているのかいないのか、モートはスキッパーのお腹の上に乗ったまま、興味津々といった様子で彼の白い羽毛を撫で回し、ウフフッと楽しそうに笑い声をあげた。 このモートという小動物、見た目は愛らしくても、基本的に話が噛み合わない。 スキッパーは苛立たしげに嘴の端を歪めた。 モートが飛んできたおおよその検討はついている。 おそらく己の欲望に負けて、同じキツネザルである自称「キング」ことジュリアンの足に触ってしまい、ここまで遥々蹴り飛ばされてしまったのだろう。 その瞬間の様子がありありと目に浮かぶ。 居住区の最も高いところに据えられた王様チェアに座るジュリアンは、睨み上げるスキッパーと目が合うや否や、ツンと顔を反らして悪びれた風もなく王冠を被り直した。 「リングテール・・・!」 「ペンギンのあし、キズだらけー」 「・・・今度はなんだ目ん玉」 午後のひと時を邪魔されたスキッパーの心うちを知る由もないのだろう、モートはふさふさの尻尾を揺らしながら今度はスキッパーの足元に屈み込んでいた。 おまけに、ビーチチェアに置いてあったはずのストロー付きの飲み物も両手にしっかりと抱えている。 後退るようにしてスキッパーが少し脚を引っ込めると、モートは何事か思い出したようにパッと顔を上げて丸い瞳を輝かせた。 「マダガスカルにいたとき、モートもあし、いっぱいキズがあったよぉー」 「・・・・・・あー、そうか」 「ペンギンも、おんなじ!」 唐突に、そんなことを言う。 スキッパーは思わず自分の足を見やった。 白い羽毛に半分を隠された水掻きのある足は、よく見れば確かに、皺とは違うたくさんの傷痕がうっすらと残っている。 跡だけが治らずに残ったその傷の大半は、おそらく八年に及ぶメキシコのジャングルでの潜伏任務中に付いたものだろう。 ジャングルにペンギンは適していない。 密集して生い茂る樹々の間を歩くだけでもひと苦労したことをスキッパーは覚えている。 移動も腹這いになって滑ることが出来れば速いのだが、密林の地面には大小様々な形の植物が覆い被さり、ところどころうねった木の根も出ているため非常に足場が悪いのだ。 スキッパーの脚も水掻きもあっという間に傷だらけになった。 先ほどの苛立ちから一転して、懐かしい思い出に自然とスキッパーの目が柔らかく細められる。 「そうか・・・そうだな、そんなこともあったな。 マダガスカルじゃあないが、案外おまえと同じ共通点があるのかも知れないな」 「モート、ペンギンとおんなじ!」 スキッパーが意外にも嘴の端を上げてやさしく微笑むと、モートは万歳をするかのように両手を挙げて全身で喜んだ。 しかしその際、モートの持っていた飲み物がポーンと滑るようにして両手から離れてしまい、派手に中身を撒き散らしながらビーチチェアの上に真っ逆さまに落ちてしまった。 「あ」 「なんてことだ!」 「あ、あー、のど、かわいてたんだねぇ」 さすがのモートもビーチチェアを指差してウフフッと気まずそうに笑うと、すぐさまスキッパーに背を向けてぴょんぴょん走りながらペンギン居住区を出て行ってしまった。 「何なんだ一体、わたしを休ませる気はないのか!」 飛んだ金属製のハッチは回転しながら真っ直ぐにプールへと落下し、拳で殴り付けるようにして思い切り水面を叩き割った。 跳ね上がった大量の水飛沫はお約束と言わんばかりにスキッパーの体へと降り注ぎ、頭の先から爪先まで見事にずぶ濡れとなってしまった。 もくもくと黒煙を上げる基地の入口から、一羽、また一羽と、身体を黒焦げにした部下たちが咳をしながら這い出てくる。 「タイチョ! ドカーン! イェー!」 「たいちょおぉー、聞いてくださいっスー」 それは太陽が燦々と光り輝く、ある晴れた日の午後のことだった。 end.

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【歌ってみた】千本モート【ペンギンズ】 ニココメ

ペンギンズ モート

かわいい?うざい?モートについての設定、秘密、グッズ入手の情報をまとめちゃいました(笑) スポンサードリンク なんの動物? 小型のサル、コビトキツネザル科の、その中でも一番小さな ネズミキツネザルという動物です。 ネズミみたいなキツネのようなサル(笑) 頭からおしりまでが6~12センチ。 理由は夜行性であることと 目玉が不気味だから。 まさにモート。 エサは昆虫や果実、花など。 サル類には珍しく、冬眠することも知られています。 現在絶滅に瀕していますが、その愛くるしい容姿からペット目当ての密猟が絶えないそうです。 体が小さいためか、 脳の重さは霊長類最小たったの2g! ちなみに人の脳の重さはは1200~1500gで、鶏の脳の重さ3. モートの脳みそは鶏より軽かったんだね… 納得です。 より どんな性格? 英語版wikipediaでは「Mort is an excitable, dimwitted, accident-prone mouse lemur. 」と書かれていました。 思考もきわめて単純 というかバカで、あまり頭を使っているようには見えません。 ジュリアンやペンギンズの隊長の無茶苦茶な命令もヘラヘラ笑いながら実行しちゃいます。 あと、催眠術にかかりやすいらしい(笑) 事故を起こしやすいのも確かですね。 というかもっぱら自分がぶつかっていくんですが。 不幸なニューヨーク市民の車を何台も破壊しています。 「俺の車が!」は定番のネタです。 でもモート自身は無事。 けっこう頑丈。 実はコレには秘密があって、コワルスキーの発明によると、彼の体は 「おとぼけオーラ」と名付けられた特殊なオーラで覆われていることが判明しました。 このオーラのおかげで、モートは頭が空っぽになり、痛みを感じなくなるそうです。 バカの説明にはなっても、頑丈さの説明にはなっていない気がするんですが。 キング・ジュリアンが大好き? モートと言えば、キングジュリアンへの異常な愛情&ハイテンションですが、実はテレビアニメ版の中で、 モートが好きなのはキング・ジュリアンの 足だけという衝撃の事実が発覚しています…! なんと足以外は興味がないそうです(笑) 一方のキング・ジュリアンも自分の足を自慢に思っており、触られることを極度に嫌っています。 モートを邪険に扱うのも、そのせいかもしれません。 (あるいはモート自体がうざいだけ) 尻尾 モートの尻尾にはロドニーという名前がついています。 ふわふわした見た目通りあったかいらしく、モートは寒いときに体に巻き付けたりしています。 あと、 空腹の時のためにイチゴジャムが塗ってあります。 便利…か…? 評判 その可愛らしさから人間からはすこぶる評判が良く、ペンギンズの「新人」から動物園のパンフレットの表紙の座を奪ったこともあります。 一方、持ち前のウザさから動物たちの評判はイマイチで、みんなにちょっと鬱陶しそうに扱われています。 その可愛らしい容姿や体の小ささを見込まれて、たびたびペンギンズの作戦に協力を要請されています。 (そして毎回なんにも考えずにOKします。 ) 隊長からの呼び名は「モート」あるいは 「めんたま」。 声優 日本語吹き替えは、なんと 山口勝平。 え!?あのウザいモートが山口勝平!? 彼の経歴を観てみると• 「名探偵コナン」の工藤新一、怪盗キッド• 「犬夜叉」の犬夜叉• なぜそれがモートを…なんという 無駄な贅沢(ーー; ちなみに山口勝平さんは• 「ONE PIECE」のウソップ• 「はながっぱ」のがりぞー といったコミカルな役も演じています。 なるほど…それならまだ近いか…。 芸の幅広い人なんですね…。 なおテレビ版ペンギンズでは別の声優の、岡林史泰さんが担当しています。 モートの出演情報 モートが登場するのは、以下の作品になります• 映画「マダガスカル」から「マダガスカル3」までの3作、• スピンオフ映画「ペンギンズ from マダガスカル ザ ムービー」• テレビアニメシリーズ「ペンギンズ」 テレビアニメシリーズは現在5本のDVDとして発売されています。 一本のDVDの中に10話ほど入っており、2時間近くのボリュームがあります。 映画もテレビシリーズも、今ではどれも 900円程度で買えちゃいます! 10分ちょいの1話完結なので区切りがよく、 子供に見せる用にちょうどいいですよ! 現在入手できるDVDをリストアップしてみました。 しかし!国外ではありますが、高確率でモートのグッズを入手できる場所があります。 それは ユニバーサル・スタジオ・シンガポールです。 名前の通り、シンガポールにあるユニバーサルスタジオ運営のテーマパークです。 USJのシンガポール版。 なんとここには世界で唯一、映画『マダガスカル』および『ペンギンズ』をモチーフにした「マダガスカルゾーン」があるんです! ここなら、ぬいぐるみをはじめとしたモートグッズが手に入ります。 なかなか気軽に足を運べる場所ではありませんが、シンガポール空港は飛行機乗り換えで利用する機会の多い空港です。 そこから わずか20分で行けるので、もしも機会があれば、ぜひ覗いてみて下さい。

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