十 味 敗 毒 湯 漢方。 中醫藥筆記: 日本漢方 十味敗毒散

【漢方】十味敗毒湯とヨクイニンを飲んでいた頃の話。

十 味 敗 毒 湯 漢方

十味敗毒湯の特徴 化膿を繰り返すにきび、 蕁麻疹(じんましん)や アトピー性皮膚炎、 水虫などに用いられます。 また、化膿しやすい人の体質改善としても用いられています。 10種類の生薬が配合されているため「十味」といい、皮膚に溜まっている膿を排毒させるという意味から十味敗毒湯と呼ばれています。 配合生薬に柴胡(サイコ)が含まれているので、柴胡剤の一種です。 柴胡剤であるため、ある程度体力のある人に向いています。 西洋医学では、にきび(尋常性挫創)に対しては、患部に塗る外用薬を中心に治療をはじめます。 症状が重い場合は、抗菌薬を内服します。 抗菌薬を長期に服用すると副作用(特に多いのがめまい)や耐性菌の出現の心配もあるため、漢方薬が役立つことがあります。 華岡青洲家方(ハナオカセイシュウケホウ)に記されています。 次のような人に有効です。 ・体力が中等度 ・化膿性皮膚疾患、急性皮膚疾患の初期で、発赤、腫脹、痛みの症状がある ・化膿しやすい体質 ・胸脇苦満の症状がある スポンサーリンク 十味敗毒湯の作用・効果 防風(ボウフウ)、荊芥(ケイガイ)、独活(ドッカツ)、生姜(ショウキョウ)は、 体を温め、体表の毒を除く作用があります。 柴胡(サイコ)と甘草(カンゾウ)は、 炎症を抑えます。 茯苓(ブクリョウ)には、除湿作用があります。 川芎(センキュウ)、は、 血行を良くしてかゆみを和らげます。 膿疱を形成する皮膚疾患や、経験的にじんましん、乳腺炎、アトピー性皮膚炎、ニキビなどに使用されてきた漢方薬で、臨床効果の研究もされています。 また急性湿疹、膿皮症、伝染性膿加疹、足白癬(水虫)、白癬、接触性皮膚炎、慢性中耳炎、鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎、リンパ節炎と皮膚だけでなく炎症に対して用いられます。 IL-6を下げる効果も報告されていたり、体質的に膿ができやすいひとに効くことからベーチェット病に応用されることもあります。 ニキビ(尋常性挫創)に対して 臨床試験では、十味敗毒湯のにきびに対する効果は、抗生物質と同等あるいはそれ以上の効果があるとの報告もあります。 参考:大熊守也.和漢医 薬学雑誌. 1993,10 2 p131 化膿していく傾向を示す皮膚症状を比較的短期間(数週以内)によくさせるように働く処方なので、赤みを帯びた化膿したニキビなどには向いています。 基礎研究も盛んに行われており、十味敗毒湯が持つ抗炎症作用や抗酸化作用などが認められてきており、ニキビに効果がある仕組みとして推定されている機序も多数出てきてます。 かつ実際の臨床の場では昔から使用されており、日本の皮膚科学会が作成したニキビのガイドラインである 「尋常性痤瘡治療ガイドライン」では、面皰に対してC2、炎症性皮疹に対してC1の推奨度で 治療薬として記載されて推奨されています。 アトピー性皮膚炎に対して アトピー性皮膚炎では、毛包炎を合併しているような人では、使用効果があるとされます。 皮膚は内臓の鏡と考えられ、心体一如と捉えるためアトピーに対する治療には力が入っています。 ただし、なんとしてもステロイドを避けたい、というのは必要な患者で必要な治療ができないことを意味し、あれた皮膚のかゆみで掻きむしってしまい皮膚が荒れてしまうという悪化の流れを止める必要があり、そのためコントロールが難しい強い炎症がある皮膚病変の場合はステロイド薬や抗菌薬を併用して炎症を抑えるよう考慮することが必要な場合があります。 また、基礎研究の話になりますが、アトピー性皮膚炎はTh2細胞という免疫細胞が強くなりすぎてしまい、体のバランスを崩すのですが、柴胡剤と呼ばれる柴胡を含む漢方薬は、Th2優位の状 態を正常化させるとされており、免疫調整作用があると言われています。 じんましんに対して 原因がはっきりしない慢性のじんましんに有効な場合があります。 便秘の場合、下剤を併用するとよいとされています。 (一般的に十味敗毒湯を使用する人では、便秘の時に皮疹が悪化することがあり注意とされています) 慢性膿皮症に対して Science of Kampo Medicine 漢方医学 Vol. 36 No. 4 2012(73)315で慢性膿皮症9例に対し、非常に良好な成績を上げたという報告があります。 実際の症例の写真なども掲載されており、一読の価値があります。 掌蹠膿疱症に対して 掌蹠膿疱症は、海外では乾癬という病気のように扱われるのに対し、日本では別の病気として分けられており、治療戦略も異なってきます。 02 酒さに対して 顔面の皮膚が敏感になり赤みや湿疹がでる酒さに対して、十味敗毒湯を使用し著効するという報告があります。 ただ、赤みに対しては非常に効果がある一方、湿疹に関しては治りきらずほかの治療を併用する必要がある場合があります。 参考:漢方医学 0288-2485 39巻1号 Page61-64 2015. 03 その他、脂漏性湿疹や膿疱性乾癬、乳腺炎などにも使用されることがあります。 十味敗毒湯の成分・効能 十味敗毒湯は、10種類の生薬からなります。 中には、十味敗毒湯に含まれる生薬が樸樕(ぼうそく)ではなく、その代わりに桜皮(おうひ)を使用している場合もあります。 現在では、「樸樕(ぼうそく)が含まれる十味敗毒湯」と「桜皮(おうひ)が含まれる十味敗毒湯」の二種類があります。 ・荊芥(ケイガイ):シソ科のケイガイアリタソウの全草また花穂。 薬効は、弱い解熱作用、鎮痒作用、抗菌 抗結核 作用があります。 ・防風(ボウフウ):セリ科の多年草・ボウフウの根。 薬効は、解熱作用があります。 ・川芎(センキュウ):セリ科のセンキュウの根茎を湯通ししてから乾燥させたもの。 薬効は「血(ケツ)」と「気」の巡りをよくし、体のバランスを整えます。 鎮静作用、鎮痛作用、補血作用、強壮作用があり、頭痛やのぼせ、貧血、月経異常などの婦人病に用いられることが多いです。 ・独活(ドッカツ):ウコギ科ウドの根茎。 薬効は、発汗作用、鎮痛作用、解毒作用、抗潰瘍作用、鎮静作用、血管収縮作用があります。 ・柴胡(サイコ):セリ科のミシマサイコの根を乾燥させたもの。 薬効は、「熱」をさまし、「気」のうっ滞を除く作用があります。 ・桔梗(キキョウ):キキョウ科キキョウの根。 薬効は、鎮咳作用、去痰作用があります。 ・甘草(カンゾウ):マメ科のカンゾウの根や根茎を乾燥させたものです。 薬効は、疼痛緩和作用や、緊張をゆるめる作用があります。 ・樸樕(ボウソク):ブナ科クヌギの樹皮。 薬効は、解毒作用、鎮咳作用があります。 血液の停滞、循環障害、皮膚の化膿性疾患、打撲のうっ血などに用いられます。 ・茯苓(ブクリョウ):サルノコシカケ科マツホドの菌核。 薬効は、利尿作用、健胃作用があります。 また、浮腫、めまい、胃内停水、精神安定のために用いられます。 ・生姜(ショウキョウ):ショウガ科のショウガの根茎をそのまま乾燥させたもの。 体を温め、消化機能を整える働きがあります。 十味敗毒湯の副作用 体がひどく弱っている「著しい虚証」の人には適していません。 また、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢など、胃腸の弱っている人は慎重に用いる必要があります。 川芎は胃腸障害を起こすおそれがあるとされ、副作用として胃腸症状(腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、食欲低下など)に注意が必要です。 発疹、発赤、そう痒、蕁麻疹等の報告もあります。 また、配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり、血圧があがる「偽性アルドステロン症」と呼ばれる症状がでる可能性があります。 複数の方剤の長期併用時など、念のため注意が必要です。 また、まれな副作用ですが腸間膜静脈硬化症(mesenteric phlebosclerosis)とよばれる、おなかの静脈が石灰化をおこすことで、血流障害が起こるという病気の報告があります。 8 年と長く、長期の漢方薬内服が発症に関与する可能性があると報告しています。 漢方の中でどの成分(生薬)が起こしやすくしているかはわかっていません。 妊娠・授乳に対しては、添付文書上は妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することとなっているため、主治医と相談が必要です。 十味敗毒湯の服用方法 ツムラ十味敗毒湯エキス顆粒によると、通常、成人1日7. 5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用するとされています。 年齢、体重、症状により適宜増減してください。 吸収や効果を期待する場合には、一般に微温湯にて服用するとよいとされています。 悪心・嘔吐などの消化器症状があって飲みにくい場合は、そのまま冷服すると症状が和らぐとされています。 また、効果を得られやすくするために考えるべきこととしては、十味敗毒湯は化膿性炎症をとる漢方ですので、ニキビ跡や色素沈着だけが残るような場合まで改善したときには、処方を変更したり併用に切りかえる、といったきめ細やかな対処がより望ましいです。 種類・症状・病名別で漢方薬を解説しています 下記メニューよりご希望の項目をお選びください。 項目別で漢方の詳しい情報をご覧いただけます。 当サイトは、漢方に関わる医療従事者の手により執筆・監修させていただいております。 そして内科医師である管理人が監修しています。 ただしあくまで内容は総論的なことであり、個々の患者さんに対しては、実際の医療行為にあたる医療従事者との対話が重要であり、その点では当サイトはその役割を担えません。 あくまで参考にしていただくサイトであることをご承知下さい。 理想とするところは、このような漢方薬があるのだということを知っていただき、治療の選択肢を知っていただき、処方してもらう場で対話していただくことです。 よって、利用者が当サイトに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当サイトの管理者は一切の責任を負いません。 また、当サイトの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。

次の

脂漏性皮膚炎と漢方治療【百花園漢方薬局】

十 味 敗 毒 湯 漢方

十味敗毒湯の特徴 化膿を繰り返すにきび、 蕁麻疹(じんましん)や アトピー性皮膚炎、 水虫などに用いられます。 また、化膿しやすい人の体質改善としても用いられています。 10種類の生薬が配合されているため「十味」といい、皮膚に溜まっている膿を排毒させるという意味から十味敗毒湯と呼ばれています。 配合生薬に柴胡(サイコ)が含まれているので、柴胡剤の一種です。 柴胡剤であるため、ある程度体力のある人に向いています。 西洋医学では、にきび(尋常性挫創)に対しては、患部に塗る外用薬を中心に治療をはじめます。 症状が重い場合は、抗菌薬を内服します。 抗菌薬を長期に服用すると副作用(特に多いのがめまい)や耐性菌の出現の心配もあるため、漢方薬が役立つことがあります。 華岡青洲家方(ハナオカセイシュウケホウ)に記されています。 次のような人に有効です。 ・体力が中等度 ・化膿性皮膚疾患、急性皮膚疾患の初期で、発赤、腫脹、痛みの症状がある ・化膿しやすい体質 ・胸脇苦満の症状がある スポンサーリンク 十味敗毒湯の作用・効果 防風(ボウフウ)、荊芥(ケイガイ)、独活(ドッカツ)、生姜(ショウキョウ)は、 体を温め、体表の毒を除く作用があります。 柴胡(サイコ)と甘草(カンゾウ)は、 炎症を抑えます。 茯苓(ブクリョウ)には、除湿作用があります。 川芎(センキュウ)、は、 血行を良くしてかゆみを和らげます。 膿疱を形成する皮膚疾患や、経験的にじんましん、乳腺炎、アトピー性皮膚炎、ニキビなどに使用されてきた漢方薬で、臨床効果の研究もされています。 また急性湿疹、膿皮症、伝染性膿加疹、足白癬(水虫)、白癬、接触性皮膚炎、慢性中耳炎、鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎、リンパ節炎と皮膚だけでなく炎症に対して用いられます。 IL-6を下げる効果も報告されていたり、体質的に膿ができやすいひとに効くことからベーチェット病に応用されることもあります。 ニキビ(尋常性挫創)に対して 臨床試験では、十味敗毒湯のにきびに対する効果は、抗生物質と同等あるいはそれ以上の効果があるとの報告もあります。 参考:大熊守也.和漢医 薬学雑誌. 1993,10 2 p131 化膿していく傾向を示す皮膚症状を比較的短期間(数週以内)によくさせるように働く処方なので、赤みを帯びた化膿したニキビなどには向いています。 基礎研究も盛んに行われており、十味敗毒湯が持つ抗炎症作用や抗酸化作用などが認められてきており、ニキビに効果がある仕組みとして推定されている機序も多数出てきてます。 かつ実際の臨床の場では昔から使用されており、日本の皮膚科学会が作成したニキビのガイドラインである 「尋常性痤瘡治療ガイドライン」では、面皰に対してC2、炎症性皮疹に対してC1の推奨度で 治療薬として記載されて推奨されています。 アトピー性皮膚炎に対して アトピー性皮膚炎では、毛包炎を合併しているような人では、使用効果があるとされます。 皮膚は内臓の鏡と考えられ、心体一如と捉えるためアトピーに対する治療には力が入っています。 ただし、なんとしてもステロイドを避けたい、というのは必要な患者で必要な治療ができないことを意味し、あれた皮膚のかゆみで掻きむしってしまい皮膚が荒れてしまうという悪化の流れを止める必要があり、そのためコントロールが難しい強い炎症がある皮膚病変の場合はステロイド薬や抗菌薬を併用して炎症を抑えるよう考慮することが必要な場合があります。 また、基礎研究の話になりますが、アトピー性皮膚炎はTh2細胞という免疫細胞が強くなりすぎてしまい、体のバランスを崩すのですが、柴胡剤と呼ばれる柴胡を含む漢方薬は、Th2優位の状 態を正常化させるとされており、免疫調整作用があると言われています。 じんましんに対して 原因がはっきりしない慢性のじんましんに有効な場合があります。 便秘の場合、下剤を併用するとよいとされています。 (一般的に十味敗毒湯を使用する人では、便秘の時に皮疹が悪化することがあり注意とされています) 慢性膿皮症に対して Science of Kampo Medicine 漢方医学 Vol. 36 No. 4 2012(73)315で慢性膿皮症9例に対し、非常に良好な成績を上げたという報告があります。 実際の症例の写真なども掲載されており、一読の価値があります。 掌蹠膿疱症に対して 掌蹠膿疱症は、海外では乾癬という病気のように扱われるのに対し、日本では別の病気として分けられており、治療戦略も異なってきます。 02 酒さに対して 顔面の皮膚が敏感になり赤みや湿疹がでる酒さに対して、十味敗毒湯を使用し著効するという報告があります。 ただ、赤みに対しては非常に効果がある一方、湿疹に関しては治りきらずほかの治療を併用する必要がある場合があります。 参考:漢方医学 0288-2485 39巻1号 Page61-64 2015. 03 その他、脂漏性湿疹や膿疱性乾癬、乳腺炎などにも使用されることがあります。 十味敗毒湯の成分・効能 十味敗毒湯は、10種類の生薬からなります。 中には、十味敗毒湯に含まれる生薬が樸樕(ぼうそく)ではなく、その代わりに桜皮(おうひ)を使用している場合もあります。 現在では、「樸樕(ぼうそく)が含まれる十味敗毒湯」と「桜皮(おうひ)が含まれる十味敗毒湯」の二種類があります。 ・荊芥(ケイガイ):シソ科のケイガイアリタソウの全草また花穂。 薬効は、弱い解熱作用、鎮痒作用、抗菌 抗結核 作用があります。 ・防風(ボウフウ):セリ科の多年草・ボウフウの根。 薬効は、解熱作用があります。 ・川芎(センキュウ):セリ科のセンキュウの根茎を湯通ししてから乾燥させたもの。 薬効は「血(ケツ)」と「気」の巡りをよくし、体のバランスを整えます。 鎮静作用、鎮痛作用、補血作用、強壮作用があり、頭痛やのぼせ、貧血、月経異常などの婦人病に用いられることが多いです。 ・独活(ドッカツ):ウコギ科ウドの根茎。 薬効は、発汗作用、鎮痛作用、解毒作用、抗潰瘍作用、鎮静作用、血管収縮作用があります。 ・柴胡(サイコ):セリ科のミシマサイコの根を乾燥させたもの。 薬効は、「熱」をさまし、「気」のうっ滞を除く作用があります。 ・桔梗(キキョウ):キキョウ科キキョウの根。 薬効は、鎮咳作用、去痰作用があります。 ・甘草(カンゾウ):マメ科のカンゾウの根や根茎を乾燥させたものです。 薬効は、疼痛緩和作用や、緊張をゆるめる作用があります。 ・樸樕(ボウソク):ブナ科クヌギの樹皮。 薬効は、解毒作用、鎮咳作用があります。 血液の停滞、循環障害、皮膚の化膿性疾患、打撲のうっ血などに用いられます。 ・茯苓(ブクリョウ):サルノコシカケ科マツホドの菌核。 薬効は、利尿作用、健胃作用があります。 また、浮腫、めまい、胃内停水、精神安定のために用いられます。 ・生姜(ショウキョウ):ショウガ科のショウガの根茎をそのまま乾燥させたもの。 体を温め、消化機能を整える働きがあります。 十味敗毒湯の副作用 体がひどく弱っている「著しい虚証」の人には適していません。 また、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢など、胃腸の弱っている人は慎重に用いる必要があります。 川芎は胃腸障害を起こすおそれがあるとされ、副作用として胃腸症状(腹痛、下痢、嘔気、嘔吐、食欲低下など)に注意が必要です。 発疹、発赤、そう痒、蕁麻疹等の報告もあります。 また、配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり、血圧があがる「偽性アルドステロン症」と呼ばれる症状がでる可能性があります。 複数の方剤の長期併用時など、念のため注意が必要です。 また、まれな副作用ですが腸間膜静脈硬化症(mesenteric phlebosclerosis)とよばれる、おなかの静脈が石灰化をおこすことで、血流障害が起こるという病気の報告があります。 8 年と長く、長期の漢方薬内服が発症に関与する可能性があると報告しています。 漢方の中でどの成分(生薬)が起こしやすくしているかはわかっていません。 妊娠・授乳に対しては、添付文書上は妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与することとなっているため、主治医と相談が必要です。 十味敗毒湯の服用方法 ツムラ十味敗毒湯エキス顆粒によると、通常、成人1日7. 5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用するとされています。 年齢、体重、症状により適宜増減してください。 吸収や効果を期待する場合には、一般に微温湯にて服用するとよいとされています。 悪心・嘔吐などの消化器症状があって飲みにくい場合は、そのまま冷服すると症状が和らぐとされています。 また、効果を得られやすくするために考えるべきこととしては、十味敗毒湯は化膿性炎症をとる漢方ですので、ニキビ跡や色素沈着だけが残るような場合まで改善したときには、処方を変更したり併用に切りかえる、といったきめ細やかな対処がより望ましいです。 種類・症状・病名別で漢方薬を解説しています 下記メニューよりご希望の項目をお選びください。 項目別で漢方の詳しい情報をご覧いただけます。 当サイトは、漢方に関わる医療従事者の手により執筆・監修させていただいております。 そして内科医師である管理人が監修しています。 ただしあくまで内容は総論的なことであり、個々の患者さんに対しては、実際の医療行為にあたる医療従事者との対話が重要であり、その点では当サイトはその役割を担えません。 あくまで参考にしていただくサイトであることをご承知下さい。 理想とするところは、このような漢方薬があるのだということを知っていただき、治療の選択肢を知っていただき、処方してもらう場で対話していただくことです。 よって、利用者が当サイトに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当サイトの管理者は一切の責任を負いません。 また、当サイトの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。

次の

中醫藥筆記: 日本漢方 十味敗毒散

十 味 敗 毒 湯 漢方

アトピーにおける漢方の役割 僕の漢方のイメージって「体に優しい」、「副作用が少ない」「薬が効くまで時間がかかる」「苦そう」というものです。 実際のところ僕でなくても殆どの人が「体に優しい」、「副作用が少ない」というイメージを持っていると思います。 でも色々調べたところわかんねぇなというのが正直なところ。 漢方薬の場合はそういう薬の効果を比較したり副作用を調べたりというが西洋医学に比べてあまりにも雑。 体に優しいともいえないし副作用が少ないともいえない。 だから体に優しいかはわからないし副作用が少ないから安全というわけでは必ずしもないということを覚えておいていただければと思います。 これはまぁ漢方に限らず西洋医学でもなんでもそうですが。 過度な期待は禁物です。 漢方医にもヤブはいると思う(僕が3件回ったところは全部ヤブだった)なのでおかしいなと思ったら必ずきちんとした病院で見てもらいましょう。 漢方単独だと上で述べたとおり薬剤の比較論文だったり副作用を調べたりそういうことをしてないので効果はわからん。 ということになります。 今のところエビデンス(科学的根拠)に従えば標準治療と併用すると一部の漢方薬は単独で治療するよりいい結果が出るよ。 でも単独だとエビデンスが不足しているから分からないよという結論になります。 ただし漢方は人の体の特徴を見てその人に合った処方をするといった感じなので腕のいい漢方医にかかれば劇的に良くなるというのもありえると思います。 薬剤の組み合わせも多く処方の組み合わせ次第では良くなったり悪化したりすることもあるかと思います。 西洋医学以上に医者としての知識や経験が大きく出るので西洋医学では駄目という人は漢方を試してみるのもいいと思います。 ただしヤブも相当多いのでくれぐれも特に「好転反応」には注意すべし。 何ヶ月も続く「好転反応」等ありはしません。 Sponsored Link 十味敗毒湯の特徴 十味敗毒湯は色んなメーカーが出していて皮膚の赤みや痒みを押さえ晴れや化膿に効く薬となっている。 僕は飲んだことあるんだけどめっちゃまずい。 苦味が強い野菜をすりつぶしてあわせたような味がする。 10種類の自然の草木からとったものを調合したもので主な成分は・・・ 荊芥 ケイガイ ・・・シソ科の一年草。 発汗作用、発散作用。 皮膚疾患には鎮痛、抗炎症作用が効果あり 防風 ボウフウ ・・・セリ科の草本の一種発汗・解熱作用、鎮痛作用、利尿作用、抗ウイルス作用、抗菌・抗真菌作用 柴胡 サイコ ・・・セリ科ミシマサイコの根あるいは全草。 解熱作用 消炎作用 鎮痛作用 鎮静作用 抗菌作用 抗ウイルス作用。 桔梗 キキョウ ・・・ キキョウ科の多年性草本植物。 去痰作用 排膿作用 川きゅう センキュウ ・・・セリ科の植物で根茎を湯通して乾燥させて用いる。 補血、強壮、鎮静、鎮痛、駆瘀血薬として使われる。 主に冷え性の人に使われる。 茯苓 ブクリョウ ・・・マツホド(松塊)はサルノコシカケ科の菌類の一種。 それの外殻を取り除いたもの。 利尿作用、健脾(けんひ)、滋養、鎮静、血糖降下 甘草 カンゾウ ・・・マメ科の多年草。 鎮痛、鎮痙(ちんけい)、解毒、鎮咳(ちんがい)などに効果があり。 過剰摂取による偽アルドステロン症の報告。 生姜 ショウキョウ ・・・ ショウガ科 ショウガの根茎。 芳香辛味性健胃、食欲増進、発汗作用。 ひえの人によく処方される。 樸そく ボクソク ・・・ブナ科のカシワ、クヌギの枝または樹皮。 解毒作用、抗炎症作用あり。 皮膚疾患に使われる。 独活 ドッカツ ・・・ウコギ科タラノキ属の多年草 ウドの根を乾燥させたもの。 抗潰瘍作用, 鎮痛作用, 鎮静・催眠作用, 血管収縮作用あり。 風邪や関節の痛みに処方。 これら10種類のものをあわせたから十味敗毒湯というらしい。 この薬の面白いところはメーカーによって効能が違うところ。 薬の配合成分が微妙に違い値段も違う。 どれが効くとかはさすがにそこまで詳しくないのでわからん。 一応論文でアトピーに効果があると報告されているのはツムラとクラシエ。 心配ならこの二つのうちどちらかを使えばいいんじゃないだろうか。 アトピーに処方される場合は患部がジュクジュクして痒みが強い場合は 消風散(しょうふうさん)が使われて化膿が酷ければ十味敗毒湯が使われるらしい。 体力中程度(日常生活に支障のない範囲)で発疹(皮膚の病変で確認できるもの。 ぶつぶつとかそういうやつね)びまん性(病変がはっきりと限定することができずに広範囲に広がっている状態)のアトピー、浸出液の少ない人に使われることが多い。 浸出液が少ないという条件から季節変動で悪化する軽いアトピーの人に使われる感じかなぁ。 説明書を見ると蕁麻疹、急性湿疹に効くとの事なのでアトピーは慢性だしそんなに劇的な効果はないと思われる。 抗ヒスタミン薬と同じ服用して痒み画収まればラッキー程度の使い方が無難かも。 なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。 メーカーによって薬のg数が違うので医者の指示もしくはメーカーの説明文書に従って服用してください。 食前は食事の30分前。 食間は食事と食事の間という意味で食事中に飲むということではありません。 食事を終えて2時間後ぐらいが目安です。 注意点 体力がないものには向かない(日常生活を送れる程度の耐力があればOK)。 胃腸が弱く冷えが強い人には向かない。 食欲不振や吐き気、嘔吐下痢等胃腸が弱い人は特に注意が必要だそうで。 飲んで体に異常があったら服用を止めること。 胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢発疹、発赤、かゆみ、じん麻疹。 副作用は重いもので偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されている。 手足のだるさ、しびれ、つっぱり感、こわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 これらにぴんっときたら服用をすぐ止めること。 生薬の甘草を含むものを十味敗毒湯と併用すると上記の偽アルドステロン症の発症リスクが上がるので注意。 論文とか エツムラ十味敗毒湯エキス顆粒がフマル酸クレマスチンと同等の効果を示すがある。 フマル酸クレマスチンというのは第1世代の抗ヒスタミン薬でタベジール錠と呼ばれている。 タベジール錠の皮膚疾患はアレルギー性皮膚疾患(蕁麻疹、湿疹等を含む) で有効率78. もう一つがあるがこちらはクラシエの十味敗毒湯のもの。 他のものは論文がないのでわからない。 抗ヒスタミン薬はアトピーにはそれなりに有用なんだけど眠気の副作用が出るものが多い。 抗ヒスタミン薬は眠気の副作用で十味敗毒湯は眠気の副作用がない(安全というわけではない)ので好みに合わせて使い分けるのがいいんじゃないかなぁ。 アトピーに効く飲み薬捜しているならセラミドのサプリがいいと思う。 鼻炎には効かないけど皮膚に関してはこっちのほうが効果が高い。

次の