ロッキング・オン 女性。 梅昆布

ロッキング・オン

ロッキング・オン 女性

どのような仕事をメインにやっているんですか? また、1日の仕事のスタイルを教えてください。 フェスの制作を中心に行っているイベント部には、約20名の部員が在籍しています。 内訳としては、ステージ・会場設備・飲食出店管理・協賛ブースの制作を担当する部員が約半数。 あと半数が、票券・広報・公式サイト管理・グッズ制作というような割合です。 各業務、担当制にはなっていますが、やっていることはシンプルで「フェスのユーザーが潜在的に何を求めているか」に向き合い、ステージや会場設備の装飾やデザイン、グッズのデザインをどのように制作し、その為の新しい提案・企画を考え出すのが我々の仕事です。 そして、モノ・人・情報の3つが、適切なタイミングで適切な場所に用意されるように、スケジュールを含め進行を管理していきます。 もう少しわかりやすく言うと、実際にステージを建てたり、グッズを作ってくださる人は社外にいます。 その社外の方々に、適切な情報を伝えて備品や商品を発注したり、作業に必要なアルバイトスタッフを発注したり、本番日をきちんと迎える為の準備を、それぞれの担当業務の中で行っています。 お昼頃になるとメーカーとの商談を行ったり、展示会に赴いて新しい商品をチェックしたりします。 イベントの開催日が近づいてくると、関係各社を集めた大規模な会議が月に何回か入ってくるので、その会議に出席し、外部スタッフと一緒に本番日を迎えるための準備を着々と進めていきます。 フェスをよりよくするために工夫して現場を観察していることはありますか? また、フェスに対するお客さんの声はどのようなところから把握して、 どのくらい参考にしているんでしょうか? お客様の声はめちゃくちゃ参考にしています。 イベント部の人間は、本番期間中は、お客さんのことしか見てないと言っても過言ではないくらいだと思っています。 ロッキング・オンのフェスの最大の売りは「快適性」です。 今ロッキング・オンは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、COUNTDOWN JAPAN、JAPAN JAMという3つの大きなフェスをやっていますが、その中でも屋内で開催しているCOUNTDOWN JAPANの会場内レイアウトはまるで精密機械のようです。 たとえばゴミ箱ひとつから、ブースの位置、テーブル・椅子の位置、すべてにおいてお客様の導線を緻密に計算して、物を置いています。 かつ、毎日更新しています。 現場でお客様の流れを実際見て、「あそこもうちょっと奥まっていたほうがいいね」とか「もう少しここを広くしよう」「ベンチを足そう」等、細かい修正を会場全体で行っています。 スタッフはみんな無線機を付けているんですが、それを活用し、会場内の情報をチェック・共有して各スタッフが動いています。 あと、お客さんの声をダイレクトにキャッチできるツールで、「ひと言アンケート」というものがあります。 実際にお客さんが「ここ、こうなってるよ」っていう情報を書き込めるようになっているんです。 それをイベント部員全員が閲覧できるよう、スプレッドシート上でチェックします。 シートには、改善担当の項目もあって、誰がそれを改善したかっていうのも含めて全部共有するんです。 フェスのレイアウトが少しでも良くなるように、本番期間中もスタッフ全員命懸けて向き合っています。 フェスが終わって来年のことを話し始めるときに、開催期間中に改善することができなかった点は、来年への宿題として取り組んでいきます。 また、広報担当中心にSNSの投稿のチェックもやっています。 それも「ひと言アンケート」と同じように、改善できるところがあれば部内で共有してすぐに対応します。 開催後のアンケートについても参考にします。 選択科目がたくさんありますが、全部チェックします。 次回の開催に向けて全て洗い出しをして、お客さまのために快適性を少しでも上げられるよう、日々お客様の声に向き合っています。 様々な形で音楽と関わることが多いと思いますが、入社前と入社後で音楽に対するイメージや働くイメージに変化がありましたか?また音楽の知識はどのくらい必要ですか? 私はロッキング・オンに入る前は映画関係の仕事に4年間従事していました。 その頃からなんとなく音楽業界や音楽シーンに対するイメージは持っていたんですが、ロッキング・オンに入って、そのイメージが本当にガラッと変わりました。 入社する前は、いわゆる音楽シーンみたいなものって、アーティストや業界関係者が作るものだと思っていました。 でも、入社してシーンって発信者とユーザーが共鳴して作れるものだっていう印象を持ちました。 入社前、ロッキング・オンのフェス以外のフェスも含めて、いろんなフェスに行ったんですけど、ある時「ロッキング・オンのフェスはなんかちょっと違う」とCOUNTDOWN JAPANの会場で感じたことがあって。 これと似た感覚ないかなあって考えてみたら、信号に1回も引っ掛からずに目的地まで行ける感覚に似てるなあって思ったんです。 「何万人もいるのにそれってすごくない?」って思いました。 その理由は「ユーザー至上主義」っていうのが実現できているからなんだって入社してからわかったんです。 ロッキング・オンのモノ作りって、「こういう人にこういうものが受けるんじゃないか」っていう気持ちが乗っているモノづくりで。 その感覚をフェス会場でなんとなく感じて、私はこのロッキング・オンの門を叩いたんですが、入ってみると「ああ、やっぱりなあ」って納得できたことがすごく多くて。 で、そういう会社って実はこの音楽業界にあんまりないんじゃないかなあと思っています。 音楽の知識については、私は入社前は邦楽フェスのユーザーではあったんですけど、洋楽の最新シーンにはまるで疎かったんです。 でも、ロッキング・オンの社員として関わる外部スタッフの方の中には「『rockin'on』がすごく好きで昔から読んでいて…」というような方もいて、そういう環境に身を置くと、自然とその気持ちに応えたいと思うようになりました。 業務に携わっているだけでいろんな音楽ファンの方と向き合うことになるんです。 しかも社内には最新情報を発信してくれる媒体がある。 そうすると、自然に勉強もできるし、自然と入っていくんですよ。 だから私は洋楽の知識については、完全に入社後に身につけました。 今は、その最新の洋楽シーンから制作のヒントを得たりもしています。 もちろん、誰よりも知識があるっていうことはアドバンテージにはなるかもしれないですけど、吸収する意欲さえ自分自身が持っていれば、入社してからでも全然遅くないと思います。 ロッキング・オンのイベントは「参加者が主役」を掲げていますが、一方アーティストサイドとはどのようなスタンスでイベントを運営されているのでしょうか? 例を挙げると、ROCK IN JAPAN FESTIVALは2016年からLAKE STAGEエリアとGRASS STAGEエリアを結ぶ導線を一本から二本に増やしました。 新たに増やしたまつかぜルートは、それまでアーティストや関係者の通行に使っていた裏導線でしたが、導線の混雑によるストレスを軽減するために、お客さんに開放したんですね。 裏導線がなくなることによって、スタッフやアーティストは不便になりますが、何らかの妥協点を設定して、理解してもらいます。 例えば、それまで割と距離が離れているGRASS STAGEエリアからLAKE STAGEエリアまで送迎車を出していたのを、中継地点のPARK STAGEにも車を出したりだとか。 そういうふうにアーティストサイドに話をしたりしています。 僕はロッキング・オンに入る前、別の会社でコンサートの制作の仕事をしていたんですけど、ロッキング・オンのフェスが画期的だなあと思ったのは、ライブには必ずPA・照明のオペレート卓があるんですけども、それがROCK IN JAPANのGRASS STAGEは客席エリアのど真ん中にないんですよ。 スタッフ目線では音作りや明かり作りはど真ん中にあったほうが間違いなくいいんです。 でも、客席エリアのど真ん中はお客さんのものだっていう理由で横にずらしているんですね。 僕からしたらそれがロッキング・オンの「ユーザー第一主義」をよく表してるものなのかなあって思いました。 同じ業界内でのロッキング・オンという会社ならではの特徴は何だと思いますか? 業界としては、結構真面目な会社だなと思います。 なんでそう思うかっていうと、反省会っていうものをかなり頻繁にやるんですよ。 イベント部でいうと、部内の反省会、「運営反省会」って言われるフェスに関わってる各社のスタッフの方を含めた反省会、社内全体でやる「社内反省会」、あと社長とイベント部による「社長反省会」っていうのもあります。 その各反省会で出た内容を資料化するので量も大量で。 だから、そのフェスの翌年の会議の1回目の議題の量もすごいことになっちゃうんですけど。 でも、その反省会で出た内容が次に活かされて、どんどんフェスやイベントが改善されていくっていう、そういうサイクルなんです。 フェスのインフラ作りって基本的に前回どおりにやろうと思えばやれるんです。 関わっている方、みんなプロなので、「昨年どおりでお願いします」って言えばできるんですけども、絶対そうはしない、毎年改善しようっていう意識が強くあります。 フェスの開催期間中もどんどん改善できるところはしていて、それをお客様にもわかっていただいているので、アンケートの回答率も凄まじく高いんです。 そういった環境を作ってるからこその好循環ができているのではないかと思います。 このPDCAサイクルは、フェスだけじゃなくて、社内の育成制度にも取り入れられています。 月に一度の面談があって、半期ごとの目標を各社員それぞれ3つぐらい定めて、毎月「今月はこの目標はこれくらいできたから達成率は何パーセントぐらいだね」みたいなことを上司と確認するんですね。 その積み重ねで年度末には評価面談があって。 だから人事や評価も結構明快だなと思います。 例えば、チームワークがどうだとか自主性がどうだとか、意欲があったかどうかとか、それぞれの項目に対して明確に評価がされます。 自分が思う点数と上司が思う点数を突きつけて、そこに差があったらその理由について具体的に話し合って。 そういうところも真面目でしっかりしてるなあっていうのがロッキング・オン・グループの印象です。 部署内での役割を教えてください。 comのコラムや特集などの題材は編集社員の中で交代して発案しているのですか? rockinon. comに載っている記事は、大きく言うと、ニュース、ライブレポート、ディスクレビュー、あとここ最近力を入れているコラムがあります。 私の基本的な仕事は、1日でどのニュースを何時に公開するのかを決めるニュースのピックアップと、上がってきた記事を責任を持って公開するという作業です。 上司からは「あなたはコントロールタワーだから」っていうようなことを言われたこともあるんですけど(笑)、そんな役割を担っています。 編集部員は私を含めて今8人なんですけど、週に1回、扱う題材を決める編集会議を行って、そこで部員全員でネタ出しをしています。 そこで、「なんの題材をどういう切り口でどのライターさんにお願いするのか」っていうことをそれぞれが考えてプレゼンをしています。 そのネタに対し、「これが足りないんじゃない」とか「こうすればもっとよくなるんじゃない?」っていう意見をみんなで言い合ったりして題材を決めていきます。 ひとつの議題について2週間連続でずっと話し合ってやっと結論が出たっていう時もありますし、部員同士で刺激し合ってやってますね。 その記事が何人に読まれたかっていうPV数を指標にすることも多いのですが、議論が活性化した記事のPV数が高かった時は、「ユーザーが読みたい切り口を我々が導き出してその意図をライターさんに理解して書いてもらった、その結果だね」って話しています。 編集部にやる気が出るのですごく嬉しいですね。 紙媒体との差別化、およびWEBの強みを教えてください。 rockinon. comでいうと、ロッキング・オンの紙媒体との差別化についてはふたつあるなと思っています。 ひとつは扱う原稿が幅広いっていうこと。 もうひとつはリアルタイムで求められている批評に応えるということです。 雑誌の『ロッキング・オン・ジャパン』やフェスに出演しているアーティストはもちろんrockinon. comでも扱いますが、歌い手さんやアイドル、あとはアニメとかドラマとか、広いジャンルを取り上げています。 でも見境なく扱ってるというわけではありません。 「批評性」を持ってそのアーティストや作品に対して向き合えるのかどうかっていう点で決めていきます。 ロッキング・オンの武器である「批評性」を、今バズっているモノとか人とかコトに対して、リアルタイムで投げ掛けていくことによってどうなっていくのかーーそういう姿勢で臨んでいこうと考えています。 その記事が投稿された結果、議論が白熱して、ユーザーの方々同士のコミュニケーションが生まれていくことも多いので、やっぱり我々が作るべき音楽サイトっていうのはこういうものなんだろうなあと、そこはWEBサイトだからこそだなあと思っています。 ロッキング・オンに入社しようと思ったのはどうしてですか? ズバリ自分の力を試したいと思ったからです。 今ロッキング・オンに入って6年目なんですけど、前職は新卒で入った会社で、かなり大人数の会社で雰囲気も割と緩くて。 私が入社したタイミングでは、上の世代の方々がたくさんいらっしゃる状態だったっていうこともあり、自分自身の成長している感覚があまり掴めなかったんです。 ゆる~く在籍するっていう働き方もありだと思うんですけど、自分は「こういう感じで働くためにこの会社に入ったわけじゃない」とか「このために大学時代頑張って勉強したわけじゃない」みたいな気持ちが生まれて転職活動を始めました。 ロッキング・オンはもともとすごく好きな会社で、その時たまたまWEB事業部で募集があったので受けてみて。 転職活動をしていく中でどんどんロッキング・オンという会社のことを知っていったんですが、いざ蓋を開けてみるといろんな事業がいっぱいあって、「フェスとイベントも雑誌もあってテレビもやってるの?」みたいな(笑)。 で、今は100人ぐらい在籍してるんですけど、私が転職活動をしていた頃はまだ60人とか70人ぐらいの会社で、「なんでこんなにたくさんの事業をその少人数でできるんだ?」と。 つまり、ひとりひとりの力がすごく強いのではないかと思っていました。 編集会議はひとりひとりが意見を出して、その企画が通るという形で、お互い刺激しながらも割と和気藹々とした雰囲気で行っています。 自分の意見というのを上司がちゃんと受け止めてくれて、それが実際に形になって成果が上がるっていうのがすごく目に見えてわかる会社なんです。 なので、「自分の力を試したい」っていう、転職に対する願望が実現できた会社だと思っています。 ですから、少数精鋭なのでひとりひとりがすごく力を持っていて、プロフェッショナルな方々がいっぱいいます。 仕事の悩みを相談してもズバリ言い聞かせてくれますし、良いときはすごく褒めてくれ、ダメなときは「ここはダメだ」と言ってくれる。 ひとつひとつの物事に向き合ってお話をしてくれるので、すごく力になると感じています。 インタビューで本音を引き出すために意識していること、また、読者が知りたい内容を引き出すために意識していることは何ですか? 「本音」を「本質」だとするとーーそのアーティストが何を目指しているのかとか、どういうことをやりたいのかとか、どういう美学/哲学でこれまでやってきたのかとかをきちんと理解をして、「これから先彼ら/彼女たちがどういう方向に向かっていくのかな」とか、インタビュアー自身がその人だったらどうなか、というぐらいの熱量と思いを持って、調べられるだけ調べるっていうことが大事だと思います。 あとは、そのアーティストが語りたいことが読者もそのまま知りたい内容だったりすることも大いにあることなので、なるべくそのアーティストが話したいことを引き出すのもひとつのインタビュースキルだと思うんですね。 読者の皆さんには、読むために文章が整えられた状態の記事を読んでもらっていますが、やっぱり人と人とのコミュニケーションなので、実際のインタビューではディスカッションみたいな時もあるんです。 基本的には相手が話したいことを話してもらいながら、ここぞっていうポイントで、批評的な価値観をぶつけたり、本当は語りたくないことかもしれないけども、読者が知りたいところーー本音を引き出していくためには、インタビューの構成が重要だと考えています。 インタビュアーは事前に台本みたいなものを用意して臨むんですけど、相手がどう応えるかっていうのはその場にならないとわからない部分もあるので、そこに対してはフレキシブルに質問を変えてっていうことはどのインタビュアーもやっていることだと思います。 他の雑誌との差別化はどうやって行っているんですか? 『CUT』の競合というと、様々なカルチャー媒体になると思いますが、大きく差別化できるのは、どれだけ編集部発信で伝えるべきことを伝えているかっていうところだと思います。 具体的なやり方のひとつとしては、あるひとつのコンテンツに対して競合媒体を意識して、差別化するっていうやり方があります。 たとえばある声優さんを取り上げる場合、その声優さんが果たしてどのぐらい、紙やウェブやテレビといった他のメディアに露出してくのかっていう情報を集めます。 その声優さんを担当している編集部員が、世の中に出回っている情報はもちろん、その声優さんが出演されている映画の宣伝担当の方や、アニメ制作会社やレコード会社の方と密接にやり取りをしながら情報を収集していくんですね。 マーケットが大きいっていうことは、それだけ惹きつけられている人が多いっていうことなので、そこには必ず理由があるんです。 今、エンタメのコンテンツって本当に幅広く存在していて、ゲームもあればアニメもあって、メディアミックスのコンテンツがすごく増えていますよね。 なので、私たち編集部員は、そういったカルチャー全体を見渡して、何が今のユーザーにアピールしてるのか、どこに人が惹きつけられているのか、アンテナを張り巡らせて、その理由っていうのを探って、部員同士で情報共有して雑誌を作っていってます。 自分が編集した記事が読者に届いているという実感や達成感は、どのような場面で得ることができますか? 売上として成果が出せたときはもちろんですが、SNSや読者アンケートなど、ユーザーからの直の反応をいただけることで、実感を得ることが多いです。 取り上げたコンテンツやアーティストのファンの方々に本当に刺さる記事が作れたときには、ファンの方々も「この記事のこういうところが良かった」といった感想を、言葉を尽くしてSNSなどに書いてくださります。 そうした具体的なリアクションがあればあるほど、届いているという実感を得られます。 そうしたユーザーからの直接的な反応は、仕事をする上での大きな励みにもなりますし、同時に、そういった反応を見ることで、どんな要素が読者に喜ばれるかを学び、次の記事制作の際にフィードバックしていくことができます。 そうして、読者とともにどんどん良い記事を制作できるサイクルが生み出せると、達成感もひとしおです。 個人的にとても達成感のあった事例として、当時の上司が映画会社側から話を受け、ある漫画の実写映画化発表のタイミングで、『CUT』で先取りの表紙巻頭特集を制作したことがありました。 映画化の発表とほぼ同じタイミングでの特集制作だったので、映画自体の人気が出るかどうかはまったく読めない状況です。 しかし、個人的に原作漫画がとても好きでしたので、実写化で作品を知った人にも原作好きの人にもこの作品に興味を持ってもらえるよう、キャストや制作陣へのインタビューとは別に、原作漫画の熱いポイントを紹介するコラムページを制作しました。 すると、原作ファンの方々から「この編集部に原作好きがいる」「仲間がいる」といった反応を本当にたくさんいただけたのです。 そうした反応を見て、「この作品を応援するには、こうやってファンの方々と気持ちを共有し、一緒に盛り上がっていけばよいのだ」と思いました。 その後は、映画公開までの数ヶ月、その熱量でもって毎月特集を展開。 号によっては、キャストのインタビューが無く、編集部のコラム原稿だけで記事を作成したこともありましたが、いずれもファンの方に非常に喜んでいただき、最終的に映画の公開タイミングでは、『CUT』の姉妹誌『H』で再び表紙号を作ることができました。 我々が制作した記事に対して読者の方々から熱い反応をいただき、その応酬の中でもう一度表紙号を作ることができるという、とても感動的なサイクルがそこにはあり、その後も編集の仕事を続けていく上で大きな糧となる、とても大切で貴重な経験でした。 ライブレポートを書く際、常に文章や表現を考えながらライブを見るのか、または参加者を最大限に喜ばせるために参加者としてライブを最大限に楽しむのか教えてください。 私がライブを見るときには、基本的に「そこに来ているお客さんがどんなふうにライブを楽しんでいるのか」に着目しています。 そのアーティストのファンの方々に刺さる、読者がもっとも読みたいライブレポートを目指すとき、対象とする読者像にもっとも近いのは、その会場でライブを見ているお客さんだと思うからです。 お客さんたちがライブを体験して喜んでいたポイント、楽しんでいたポイント、感動していたポイントは、その会場に行けなくてライブレポートを楽しみにしていたファンの方々にとっても、嬉しいポイントのはずです。 もちろん、自分がそのアーティストのファンであれば、参加者としてライブを楽しんでいる中でも、読者が嬉しいポイントはわかるのかもしれません。 しかし、ファンとしてそのライブに入り込み過ぎてしまうと、主観的なライブレポートになりすぎてしまう可能性があります。 どんなファンの方々にも喜んでいただけるようなレポートを書くためには、ファンの全体像を掴めるような見方をすることが肝心なのではないかと考えます。 なお、こうしたライブの見方は、ライブレポートを書くこと以外にも、ロッキング・オンで働く上で役に立つ場合があります。 ライブでアーティストのファン層やファンの傾向を正しく捉えておくと、雑誌やイベントへのアーティストのブッキングの際の指針になるのです。 AというアーティストとBというアーティストのライブには、同様に10代の女子がたくさん来ているから、同じ号に掲載したりイベントに出したりすれば相乗効果が生まれるかもしれない。 あるいは、AというアーティストとCというアーティストのファン層はまったく被っていないから、足し算として効いてくるかもしれない……といった具合です。 ライブに来ているお客さんは、わざわざお金を払ってライブ会場に出向いてそのアーティストを見る、コアなファンの方々です。 私たちはアーティストのライブ自体を作り上げている側の人間ではなく、それを伝えるメディア側の人間ですから、コアなファンの方々がそのアーティストのどんな部分に惹かれ、またどんな情報を知りたがっているのかをその目で確かめることは、記事やイベントを制作する際の重要な作業であると考えます。 お客さんを中心にライブを見ることは、「絶対的他者」を重視するロッキング・オンにおいて、あらゆる場面で大切な視点です。 ロックに興味がない人にもサイトを見てもらえるように工夫していることや、より多くの人がサイトを訪れるように心がけていることはありますか? ロッキング・オンにはロックに興味がない人が訪れるサイトもあります。 例えば「まんパク」というフードフェスの公式サイトを訪れるのは家族層が多いですし、コーポレートサイトにある採用情報ページには学生の方々に読まれます。 サービス内容が違えば訪問者の目的も変わりますよね。 最新の音楽ニュースが知りたい人もいれば、おいしいご飯を探している人もいる。 まずはそこを見極めることが大切です。 加えて言うと、多くの人に訪れてもらうことが本当の目的なのか?という点も考えます。 例えば、ロッキング・オンの事業に全く興味のない不特定多数のユーザーが1日1万人訪れるのと、ロッキング・オンの出版物やフェスが大好きな、いわゆるロイヤリティの高いお客様が1日千人訪れるのと、ロッキング・オンにとってはどちらが正解なんだろうって。 なので心がけているのは、各部署の担当者と一緒にそのサイトがどうあるべきかをしっかり話し合うことです。 目的や目標が決まったらPV数やコンバージョン率などの指標を確認しながらサイトを改善していきます。 どのページが人気なのか?どこから流入してきたのか?ーーそういうデータをひとつひとつ丁寧に集めながら新しい施策を考えて、実施後はまた数字を集計して、成功だったのか失敗だったのかを振り返る。 いま世に出てるものが完成形だとは思っていないので、PDCAサイクルを回しながらより良いサイトになるよう改善していくんです。 WEB事業部にとって必要なパソコンスキルとはどういうものなんでしょうか? PCスキルって本当に多岐にわたると思います。 ExcelやWordといった事務系ソフトが使える。 PhotoshopやIllustratorなど制作系ソフトが使える。 HTMLやCSSなどの言語が書ける。 Googleアナリティクスでデータが分析できる。 WordPressのようなオープンソース・ソフトウェアでサイトを構築できる。 これらはすべてウェブ制作に必要なスキルだと思います。 でも、今言ったようなスキルがなくても、ロジカルな要件定義ができて、企画立案ができて、プレゼンテーションができて、進行管理や予算管理ができて、プロジェクト全体をマネジメントしながらPDCAを回していける人っていうのはWEB事業部にとってとても大切な人材です。 いまWEB事業部には12人の部員がいますが、前職がエンジニアやデザイナーだった人たちは自分の手を動かすスキルが多く、ディレクターやプロジェクトマネージャーだった人たちは周囲をコントロールするスキルが多いかもしれません。 みんなWEBメディアに携わってた人間ではあるんですけど、まったく違う世界で生きてきた人たちが共存しているので、とても学べることが多い環境だと感じてます。 他部署との関係性や会社全体の雰囲気を教えてください。 ロッキング・オンでは全ての事業が密接に関わっています。 一番わかりやすい例はフェスですね。 会場のインフラやステージはイベント部が作りますが、出演するアーティストのブッキングやアテンドは「ロッキング・オン・ジャパン」編集部が担当しています。 「RO JACK」で優勝しフェスに出演するアーティストのアテンドは、オーディションを運営しているRO ジャパンエージェンシーが担当しますし、スワン・ソングは「JAPAN COUNTDOWN」というテレビ番組の撮影でフェスの会場に入ります。 WEB事業部はフェスの様子を配信する「クイックレポート」というコンテンツの運営に携わるので、フェス開催前から当日まで多くの部署と関わります。 このように、様々なメディアに携わっている人たちがひとつの目標に向かって動いていけるのが、ロッキング・オンという会社の最大の強みです。 これは最大の魅力でもあるので、わたしは入社してからの方が会社を好きになりました。 会社全体の雰囲気は、いろいろな部署の人たちと多くの時間を過ごすので「他部署」という概念は徐々に薄れていきます。 また、各分野のプロフェッショナルと一緒に働けるので、勉強できることが多く、いつまで経っても本当に飽きません。 部署によって歴史や文化が少しずつ違うので、その辺りの違いを知るのも楽しいですよ。 入社前までのバックグラウンドとは異なる仕事を担当する際、どのように取り組みましたか? 私は新卒で入った会社の企画・マーケティング部門に7年間いました。 その後、ロッキング・オンに転職し、WEB事業部にいますが、実はデザインもプログラミングも全然できなくて……。 私がなんでそれでもやっていけるかというと、たとえばもし芸術的なデザインを作れたり、スマートなプログラムが書けたりっていうような専門スキルを持っていたとして、それはそれで素晴らしいことで、そのスキルを活かして活躍する機会も当然あるんですけど、「結局そのスキルを何にどう使うのかっていうことの方が重要だよね」って部内では話しています。 ロッキング・オン・グループで働くっていうことは、音楽にまつわる新しい体験による驚きや、こういうサービスが欲しかったっていう心の奥底の欲望が実現される感動を作り出すことだと思うんです。 その目的においては、例えばサイトを実装するとか、アプリを作るっていうのは方法のひとつでしかありません。 体験や感動を実現するために一体何が必要なのかっていうのを徹底的に考えて、その結果、自分が今持つスキルで足りない部分があれば、部署の仲間に相談したり、別の部署の方に相談することもあるし、それが最善で最速の解決法だと思えばセミナーに行ったり塾に通ったりして勉強する人もいます。 あとはフィットする外部のパートナーさんを自分で探してきて、「一緒に仕事しましょう」って持ちかけることも珍しくありません。 なので、専門的なスキルのありなしっていうよりかは、本質的な目的、「この事業の目的ってなんだろう?」とか「お客さんに何を届けたいんだろう?」っていうようなことを見定めて自分の力で実現していくっていう、そういう部分の方が大きいですね。 そのためのいわゆる最新のビジネスやサービス、それこそIT系の技術とか業界のトレンドに関する情報収集っていうことについては日々努力を続けています。 WEB事業部の事業領域を教えてください。 WEB事業部は簡単に言うと、デジタルやインターネットの力でロッキング・オン・グループ全社を支え、事業を拡大していく部署だと思っています。 例えばイベント事業との関わりでいうと、フェス公式アプリであるJフェスアプリで当日使ってもらう機能を用意したり、フェス公式サイトを準備したり、チケット販売のシステムを提供したりというのが、ユーザーに見える形の業務です。 それ以外にもアプリを使うことによって、行動データが溜まっていくので、そのデータをイベント部に提供して、一緒に分析するといったこともWEB事業部の部員が担当しています。 個人的にはJフェスアプリとフェス現場をつないで、お客様に対してもっと何か楽しいことができないかといったことも思案しています。 あまり事業領域を自分から決め込まずに、WEB事業部員としてのスキルであるとか、知識が生かせそうなプロジェクトであれば、積極的に介入していくというスタンスがとれる部署だと思います。 大型フェスにイベント部以外の人はどのように関わっているのですか、また他部署の方と交流する機会などはありますか。 大型フェスの公式サイトやJフェスアプリの更新作業は基本的にWEB事業部で行っていますが、更新する内容に関してはフェスの情報そのものなので、イベント部と連携して進めています。 また、フェス当日はほぼ全員の正社員が会場に出向いてなんらかの業務を担当しています。 例えば私はクイックレポートの更新チームに配属されることが多いのですが、カメラマンから届いた写真をアーティストのマネージャーさんに送り、内容を確認していただき、セレクトした写真とセットリストをJフェスアプリとrockinon. comに掲載する業務を担当していました。 チーム編成も様々な部署が関わりながらやっており、JAPAN編集部から1名、CUT編集部から2名、Jフェス事業部から1名、WEB事業部から私以外の2名という編成で、今回の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL2019』を乗り切りました。 また他部署との交流という部分についてですが、これは比較的多いです。 以前弊社所属アーティストの公式サイトとオーディション事業である『RO JACK』のウェブ担当をしていたときは、マネジメントを行うRO ジャパン エージェンシーの部員と毎日のようにコミュニケーションをとっていました。 今やウェブに関係ない事業はほとんどないので、WEB事業部は特に他部署との関わりが多いと思います。 ただ他部署に関してもその部署だけで完結する事業は少ないので、やはり他部署の方と交流する機会は多いと思います。 先の『RO JACK』であれば、アーティストにとってはフェス出演のためのオーディションですから、イベント事業とも密接に関係があります。 グループ5社に分かれてはいますが、バイブレーションとしてはひとつの事業体・ひとつの生命体として有機的に強いつながりをもった会社だと思っています。 社員からの新しい企画の提案がどの程度行われているのか。 また、どの程度通るのか。 企画は常に提案していると思います。 WEB事業部であればアプリ・サイト・システムの改善案や機能追加の提案が中心ですが、他部署においても記事のテーマや扱う内容など、社員発信のものが多いです。 社長との距離が本当に近いので、年次や雇用形態に関係なく、提案はしっかりと聞いてもらえます。 通りやすさについては「なぜやるのか」「どのくらいコストがかかるのか(大変なのか)」「どういった効果があるのか」といった部分をいかに論理的に、きちんと考えられているかによると思います。 ここができていれば採用されるという実感があります。 楽しそうだから、他もやっているから、友達があったら良いねと言っていたから、などといった理由では絶対に通りません。

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どのような仕事をメインにやっているんですか? また、1日の仕事のスタイルを教えてください。 フェスの制作を中心に行っているイベント部には、約20名の部員が在籍しています。 内訳としては、ステージ・会場設備・飲食出店管理・協賛ブースの制作を担当する部員が約半数。 あと半数が、票券・広報・公式サイト管理・グッズ制作というような割合です。 各業務、担当制にはなっていますが、やっていることはシンプルで「フェスのユーザーが潜在的に何を求めているか」に向き合い、ステージや会場設備の装飾やデザイン、グッズのデザインをどのように制作し、その為の新しい提案・企画を考え出すのが我々の仕事です。 そして、モノ・人・情報の3つが、適切なタイミングで適切な場所に用意されるように、スケジュールを含め進行を管理していきます。 もう少しわかりやすく言うと、実際にステージを建てたり、グッズを作ってくださる人は社外にいます。 その社外の方々に、適切な情報を伝えて備品や商品を発注したり、作業に必要なアルバイトスタッフを発注したり、本番日をきちんと迎える為の準備を、それぞれの担当業務の中で行っています。 お昼頃になるとメーカーとの商談を行ったり、展示会に赴いて新しい商品をチェックしたりします。 イベントの開催日が近づいてくると、関係各社を集めた大規模な会議が月に何回か入ってくるので、その会議に出席し、外部スタッフと一緒に本番日を迎えるための準備を着々と進めていきます。 フェスをよりよくするために工夫して現場を観察していることはありますか? また、フェスに対するお客さんの声はどのようなところから把握して、 どのくらい参考にしているんでしょうか? お客様の声はめちゃくちゃ参考にしています。 イベント部の人間は、本番期間中は、お客さんのことしか見てないと言っても過言ではないくらいだと思っています。 ロッキング・オンのフェスの最大の売りは「快適性」です。 今ロッキング・オンは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、COUNTDOWN JAPAN、JAPAN JAMという3つの大きなフェスをやっていますが、その中でも屋内で開催しているCOUNTDOWN JAPANの会場内レイアウトはまるで精密機械のようです。 たとえばゴミ箱ひとつから、ブースの位置、テーブル・椅子の位置、すべてにおいてお客様の導線を緻密に計算して、物を置いています。 かつ、毎日更新しています。 現場でお客様の流れを実際見て、「あそこもうちょっと奥まっていたほうがいいね」とか「もう少しここを広くしよう」「ベンチを足そう」等、細かい修正を会場全体で行っています。 スタッフはみんな無線機を付けているんですが、それを活用し、会場内の情報をチェック・共有して各スタッフが動いています。 あと、お客さんの声をダイレクトにキャッチできるツールで、「ひと言アンケート」というものがあります。 実際にお客さんが「ここ、こうなってるよ」っていう情報を書き込めるようになっているんです。 それをイベント部員全員が閲覧できるよう、スプレッドシート上でチェックします。 シートには、改善担当の項目もあって、誰がそれを改善したかっていうのも含めて全部共有するんです。 フェスのレイアウトが少しでも良くなるように、本番期間中もスタッフ全員命懸けて向き合っています。 フェスが終わって来年のことを話し始めるときに、開催期間中に改善することができなかった点は、来年への宿題として取り組んでいきます。 また、広報担当中心にSNSの投稿のチェックもやっています。 それも「ひと言アンケート」と同じように、改善できるところがあれば部内で共有してすぐに対応します。 開催後のアンケートについても参考にします。 選択科目がたくさんありますが、全部チェックします。 次回の開催に向けて全て洗い出しをして、お客さまのために快適性を少しでも上げられるよう、日々お客様の声に向き合っています。 様々な形で音楽と関わることが多いと思いますが、入社前と入社後で音楽に対するイメージや働くイメージに変化がありましたか?また音楽の知識はどのくらい必要ですか? 私はロッキング・オンに入る前は映画関係の仕事に4年間従事していました。 その頃からなんとなく音楽業界や音楽シーンに対するイメージは持っていたんですが、ロッキング・オンに入って、そのイメージが本当にガラッと変わりました。 入社する前は、いわゆる音楽シーンみたいなものって、アーティストや業界関係者が作るものだと思っていました。 でも、入社してシーンって発信者とユーザーが共鳴して作れるものだっていう印象を持ちました。 入社前、ロッキング・オンのフェス以外のフェスも含めて、いろんなフェスに行ったんですけど、ある時「ロッキング・オンのフェスはなんかちょっと違う」とCOUNTDOWN JAPANの会場で感じたことがあって。 これと似た感覚ないかなあって考えてみたら、信号に1回も引っ掛からずに目的地まで行ける感覚に似てるなあって思ったんです。 「何万人もいるのにそれってすごくない?」って思いました。 その理由は「ユーザー至上主義」っていうのが実現できているからなんだって入社してからわかったんです。 ロッキング・オンのモノ作りって、「こういう人にこういうものが受けるんじゃないか」っていう気持ちが乗っているモノづくりで。 その感覚をフェス会場でなんとなく感じて、私はこのロッキング・オンの門を叩いたんですが、入ってみると「ああ、やっぱりなあ」って納得できたことがすごく多くて。 で、そういう会社って実はこの音楽業界にあんまりないんじゃないかなあと思っています。 音楽の知識については、私は入社前は邦楽フェスのユーザーではあったんですけど、洋楽の最新シーンにはまるで疎かったんです。 でも、ロッキング・オンの社員として関わる外部スタッフの方の中には「『rockin'on』がすごく好きで昔から読んでいて…」というような方もいて、そういう環境に身を置くと、自然とその気持ちに応えたいと思うようになりました。 業務に携わっているだけでいろんな音楽ファンの方と向き合うことになるんです。 しかも社内には最新情報を発信してくれる媒体がある。 そうすると、自然に勉強もできるし、自然と入っていくんですよ。 だから私は洋楽の知識については、完全に入社後に身につけました。 今は、その最新の洋楽シーンから制作のヒントを得たりもしています。 もちろん、誰よりも知識があるっていうことはアドバンテージにはなるかもしれないですけど、吸収する意欲さえ自分自身が持っていれば、入社してからでも全然遅くないと思います。 ロッキング・オンのイベントは「参加者が主役」を掲げていますが、一方アーティストサイドとはどのようなスタンスでイベントを運営されているのでしょうか? 例を挙げると、ROCK IN JAPAN FESTIVALは2016年からLAKE STAGEエリアとGRASS STAGEエリアを結ぶ導線を一本から二本に増やしました。 新たに増やしたまつかぜルートは、それまでアーティストや関係者の通行に使っていた裏導線でしたが、導線の混雑によるストレスを軽減するために、お客さんに開放したんですね。 裏導線がなくなることによって、スタッフやアーティストは不便になりますが、何らかの妥協点を設定して、理解してもらいます。 例えば、それまで割と距離が離れているGRASS STAGEエリアからLAKE STAGEエリアまで送迎車を出していたのを、中継地点のPARK STAGEにも車を出したりだとか。 そういうふうにアーティストサイドに話をしたりしています。 僕はロッキング・オンに入る前、別の会社でコンサートの制作の仕事をしていたんですけど、ロッキング・オンのフェスが画期的だなあと思ったのは、ライブには必ずPA・照明のオペレート卓があるんですけども、それがROCK IN JAPANのGRASS STAGEは客席エリアのど真ん中にないんですよ。 スタッフ目線では音作りや明かり作りはど真ん中にあったほうが間違いなくいいんです。 でも、客席エリアのど真ん中はお客さんのものだっていう理由で横にずらしているんですね。 僕からしたらそれがロッキング・オンの「ユーザー第一主義」をよく表してるものなのかなあって思いました。 同じ業界内でのロッキング・オンという会社ならではの特徴は何だと思いますか? 業界としては、結構真面目な会社だなと思います。 なんでそう思うかっていうと、反省会っていうものをかなり頻繁にやるんですよ。 イベント部でいうと、部内の反省会、「運営反省会」って言われるフェスに関わってる各社のスタッフの方を含めた反省会、社内全体でやる「社内反省会」、あと社長とイベント部による「社長反省会」っていうのもあります。 その各反省会で出た内容を資料化するので量も大量で。 だから、そのフェスの翌年の会議の1回目の議題の量もすごいことになっちゃうんですけど。 でも、その反省会で出た内容が次に活かされて、どんどんフェスやイベントが改善されていくっていう、そういうサイクルなんです。 フェスのインフラ作りって基本的に前回どおりにやろうと思えばやれるんです。 関わっている方、みんなプロなので、「昨年どおりでお願いします」って言えばできるんですけども、絶対そうはしない、毎年改善しようっていう意識が強くあります。 フェスの開催期間中もどんどん改善できるところはしていて、それをお客様にもわかっていただいているので、アンケートの回答率も凄まじく高いんです。 そういった環境を作ってるからこその好循環ができているのではないかと思います。 このPDCAサイクルは、フェスだけじゃなくて、社内の育成制度にも取り入れられています。 月に一度の面談があって、半期ごとの目標を各社員それぞれ3つぐらい定めて、毎月「今月はこの目標はこれくらいできたから達成率は何パーセントぐらいだね」みたいなことを上司と確認するんですね。 その積み重ねで年度末には評価面談があって。 だから人事や評価も結構明快だなと思います。 例えば、チームワークがどうだとか自主性がどうだとか、意欲があったかどうかとか、それぞれの項目に対して明確に評価がされます。 自分が思う点数と上司が思う点数を突きつけて、そこに差があったらその理由について具体的に話し合って。 そういうところも真面目でしっかりしてるなあっていうのがロッキング・オン・グループの印象です。 部署内での役割を教えてください。 comのコラムや特集などの題材は編集社員の中で交代して発案しているのですか? rockinon. comに載っている記事は、大きく言うと、ニュース、ライブレポート、ディスクレビュー、あとここ最近力を入れているコラムがあります。 私の基本的な仕事は、1日でどのニュースを何時に公開するのかを決めるニュースのピックアップと、上がってきた記事を責任を持って公開するという作業です。 上司からは「あなたはコントロールタワーだから」っていうようなことを言われたこともあるんですけど(笑)、そんな役割を担っています。 編集部員は私を含めて今8人なんですけど、週に1回、扱う題材を決める編集会議を行って、そこで部員全員でネタ出しをしています。 そこで、「なんの題材をどういう切り口でどのライターさんにお願いするのか」っていうことをそれぞれが考えてプレゼンをしています。 そのネタに対し、「これが足りないんじゃない」とか「こうすればもっとよくなるんじゃない?」っていう意見をみんなで言い合ったりして題材を決めていきます。 ひとつの議題について2週間連続でずっと話し合ってやっと結論が出たっていう時もありますし、部員同士で刺激し合ってやってますね。 その記事が何人に読まれたかっていうPV数を指標にすることも多いのですが、議論が活性化した記事のPV数が高かった時は、「ユーザーが読みたい切り口を我々が導き出してその意図をライターさんに理解して書いてもらった、その結果だね」って話しています。 編集部にやる気が出るのですごく嬉しいですね。 紙媒体との差別化、およびWEBの強みを教えてください。 rockinon. comでいうと、ロッキング・オンの紙媒体との差別化についてはふたつあるなと思っています。 ひとつは扱う原稿が幅広いっていうこと。 もうひとつはリアルタイムで求められている批評に応えるということです。 雑誌の『ロッキング・オン・ジャパン』やフェスに出演しているアーティストはもちろんrockinon. comでも扱いますが、歌い手さんやアイドル、あとはアニメとかドラマとか、広いジャンルを取り上げています。 でも見境なく扱ってるというわけではありません。 「批評性」を持ってそのアーティストや作品に対して向き合えるのかどうかっていう点で決めていきます。 ロッキング・オンの武器である「批評性」を、今バズっているモノとか人とかコトに対して、リアルタイムで投げ掛けていくことによってどうなっていくのかーーそういう姿勢で臨んでいこうと考えています。 その記事が投稿された結果、議論が白熱して、ユーザーの方々同士のコミュニケーションが生まれていくことも多いので、やっぱり我々が作るべき音楽サイトっていうのはこういうものなんだろうなあと、そこはWEBサイトだからこそだなあと思っています。 ロッキング・オンに入社しようと思ったのはどうしてですか? ズバリ自分の力を試したいと思ったからです。 今ロッキング・オンに入って6年目なんですけど、前職は新卒で入った会社で、かなり大人数の会社で雰囲気も割と緩くて。 私が入社したタイミングでは、上の世代の方々がたくさんいらっしゃる状態だったっていうこともあり、自分自身の成長している感覚があまり掴めなかったんです。 ゆる~く在籍するっていう働き方もありだと思うんですけど、自分は「こういう感じで働くためにこの会社に入ったわけじゃない」とか「このために大学時代頑張って勉強したわけじゃない」みたいな気持ちが生まれて転職活動を始めました。 ロッキング・オンはもともとすごく好きな会社で、その時たまたまWEB事業部で募集があったので受けてみて。 転職活動をしていく中でどんどんロッキング・オンという会社のことを知っていったんですが、いざ蓋を開けてみるといろんな事業がいっぱいあって、「フェスとイベントも雑誌もあってテレビもやってるの?」みたいな(笑)。 で、今は100人ぐらい在籍してるんですけど、私が転職活動をしていた頃はまだ60人とか70人ぐらいの会社で、「なんでこんなにたくさんの事業をその少人数でできるんだ?」と。 つまり、ひとりひとりの力がすごく強いのではないかと思っていました。 編集会議はひとりひとりが意見を出して、その企画が通るという形で、お互い刺激しながらも割と和気藹々とした雰囲気で行っています。 自分の意見というのを上司がちゃんと受け止めてくれて、それが実際に形になって成果が上がるっていうのがすごく目に見えてわかる会社なんです。 なので、「自分の力を試したい」っていう、転職に対する願望が実現できた会社だと思っています。 ですから、少数精鋭なのでひとりひとりがすごく力を持っていて、プロフェッショナルな方々がいっぱいいます。 仕事の悩みを相談してもズバリ言い聞かせてくれますし、良いときはすごく褒めてくれ、ダメなときは「ここはダメだ」と言ってくれる。 ひとつひとつの物事に向き合ってお話をしてくれるので、すごく力になると感じています。 インタビューで本音を引き出すために意識していること、また、読者が知りたい内容を引き出すために意識していることは何ですか? 「本音」を「本質」だとするとーーそのアーティストが何を目指しているのかとか、どういうことをやりたいのかとか、どういう美学/哲学でこれまでやってきたのかとかをきちんと理解をして、「これから先彼ら/彼女たちがどういう方向に向かっていくのかな」とか、インタビュアー自身がその人だったらどうなか、というぐらいの熱量と思いを持って、調べられるだけ調べるっていうことが大事だと思います。 あとは、そのアーティストが語りたいことが読者もそのまま知りたい内容だったりすることも大いにあることなので、なるべくそのアーティストが話したいことを引き出すのもひとつのインタビュースキルだと思うんですね。 読者の皆さんには、読むために文章が整えられた状態の記事を読んでもらっていますが、やっぱり人と人とのコミュニケーションなので、実際のインタビューではディスカッションみたいな時もあるんです。 基本的には相手が話したいことを話してもらいながら、ここぞっていうポイントで、批評的な価値観をぶつけたり、本当は語りたくないことかもしれないけども、読者が知りたいところーー本音を引き出していくためには、インタビューの構成が重要だと考えています。 インタビュアーは事前に台本みたいなものを用意して臨むんですけど、相手がどう応えるかっていうのはその場にならないとわからない部分もあるので、そこに対してはフレキシブルに質問を変えてっていうことはどのインタビュアーもやっていることだと思います。 他の雑誌との差別化はどうやって行っているんですか? 『CUT』の競合というと、様々なカルチャー媒体になると思いますが、大きく差別化できるのは、どれだけ編集部発信で伝えるべきことを伝えているかっていうところだと思います。 具体的なやり方のひとつとしては、あるひとつのコンテンツに対して競合媒体を意識して、差別化するっていうやり方があります。 たとえばある声優さんを取り上げる場合、その声優さんが果たしてどのぐらい、紙やウェブやテレビといった他のメディアに露出してくのかっていう情報を集めます。 その声優さんを担当している編集部員が、世の中に出回っている情報はもちろん、その声優さんが出演されている映画の宣伝担当の方や、アニメ制作会社やレコード会社の方と密接にやり取りをしながら情報を収集していくんですね。 マーケットが大きいっていうことは、それだけ惹きつけられている人が多いっていうことなので、そこには必ず理由があるんです。 今、エンタメのコンテンツって本当に幅広く存在していて、ゲームもあればアニメもあって、メディアミックスのコンテンツがすごく増えていますよね。 なので、私たち編集部員は、そういったカルチャー全体を見渡して、何が今のユーザーにアピールしてるのか、どこに人が惹きつけられているのか、アンテナを張り巡らせて、その理由っていうのを探って、部員同士で情報共有して雑誌を作っていってます。 自分が編集した記事が読者に届いているという実感や達成感は、どのような場面で得ることができますか? 売上として成果が出せたときはもちろんですが、SNSや読者アンケートなど、ユーザーからの直の反応をいただけることで、実感を得ることが多いです。 取り上げたコンテンツやアーティストのファンの方々に本当に刺さる記事が作れたときには、ファンの方々も「この記事のこういうところが良かった」といった感想を、言葉を尽くしてSNSなどに書いてくださります。 そうした具体的なリアクションがあればあるほど、届いているという実感を得られます。 そうしたユーザーからの直接的な反応は、仕事をする上での大きな励みにもなりますし、同時に、そういった反応を見ることで、どんな要素が読者に喜ばれるかを学び、次の記事制作の際にフィードバックしていくことができます。 そうして、読者とともにどんどん良い記事を制作できるサイクルが生み出せると、達成感もひとしおです。 個人的にとても達成感のあった事例として、当時の上司が映画会社側から話を受け、ある漫画の実写映画化発表のタイミングで、『CUT』で先取りの表紙巻頭特集を制作したことがありました。 映画化の発表とほぼ同じタイミングでの特集制作だったので、映画自体の人気が出るかどうかはまったく読めない状況です。 しかし、個人的に原作漫画がとても好きでしたので、実写化で作品を知った人にも原作好きの人にもこの作品に興味を持ってもらえるよう、キャストや制作陣へのインタビューとは別に、原作漫画の熱いポイントを紹介するコラムページを制作しました。 すると、原作ファンの方々から「この編集部に原作好きがいる」「仲間がいる」といった反応を本当にたくさんいただけたのです。 そうした反応を見て、「この作品を応援するには、こうやってファンの方々と気持ちを共有し、一緒に盛り上がっていけばよいのだ」と思いました。 その後は、映画公開までの数ヶ月、その熱量でもって毎月特集を展開。 号によっては、キャストのインタビューが無く、編集部のコラム原稿だけで記事を作成したこともありましたが、いずれもファンの方に非常に喜んでいただき、最終的に映画の公開タイミングでは、『CUT』の姉妹誌『H』で再び表紙号を作ることができました。 我々が制作した記事に対して読者の方々から熱い反応をいただき、その応酬の中でもう一度表紙号を作ることができるという、とても感動的なサイクルがそこにはあり、その後も編集の仕事を続けていく上で大きな糧となる、とても大切で貴重な経験でした。 ライブレポートを書く際、常に文章や表現を考えながらライブを見るのか、または参加者を最大限に喜ばせるために参加者としてライブを最大限に楽しむのか教えてください。 私がライブを見るときには、基本的に「そこに来ているお客さんがどんなふうにライブを楽しんでいるのか」に着目しています。 そのアーティストのファンの方々に刺さる、読者がもっとも読みたいライブレポートを目指すとき、対象とする読者像にもっとも近いのは、その会場でライブを見ているお客さんだと思うからです。 お客さんたちがライブを体験して喜んでいたポイント、楽しんでいたポイント、感動していたポイントは、その会場に行けなくてライブレポートを楽しみにしていたファンの方々にとっても、嬉しいポイントのはずです。 もちろん、自分がそのアーティストのファンであれば、参加者としてライブを楽しんでいる中でも、読者が嬉しいポイントはわかるのかもしれません。 しかし、ファンとしてそのライブに入り込み過ぎてしまうと、主観的なライブレポートになりすぎてしまう可能性があります。 どんなファンの方々にも喜んでいただけるようなレポートを書くためには、ファンの全体像を掴めるような見方をすることが肝心なのではないかと考えます。 なお、こうしたライブの見方は、ライブレポートを書くこと以外にも、ロッキング・オンで働く上で役に立つ場合があります。 ライブでアーティストのファン層やファンの傾向を正しく捉えておくと、雑誌やイベントへのアーティストのブッキングの際の指針になるのです。 AというアーティストとBというアーティストのライブには、同様に10代の女子がたくさん来ているから、同じ号に掲載したりイベントに出したりすれば相乗効果が生まれるかもしれない。 あるいは、AというアーティストとCというアーティストのファン層はまったく被っていないから、足し算として効いてくるかもしれない……といった具合です。 ライブに来ているお客さんは、わざわざお金を払ってライブ会場に出向いてそのアーティストを見る、コアなファンの方々です。 私たちはアーティストのライブ自体を作り上げている側の人間ではなく、それを伝えるメディア側の人間ですから、コアなファンの方々がそのアーティストのどんな部分に惹かれ、またどんな情報を知りたがっているのかをその目で確かめることは、記事やイベントを制作する際の重要な作業であると考えます。 お客さんを中心にライブを見ることは、「絶対的他者」を重視するロッキング・オンにおいて、あらゆる場面で大切な視点です。 ロックに興味がない人にもサイトを見てもらえるように工夫していることや、より多くの人がサイトを訪れるように心がけていることはありますか? ロッキング・オンにはロックに興味がない人が訪れるサイトもあります。 例えば「まんパク」というフードフェスの公式サイトを訪れるのは家族層が多いですし、コーポレートサイトにある採用情報ページには学生の方々に読まれます。 サービス内容が違えば訪問者の目的も変わりますよね。 最新の音楽ニュースが知りたい人もいれば、おいしいご飯を探している人もいる。 まずはそこを見極めることが大切です。 加えて言うと、多くの人に訪れてもらうことが本当の目的なのか?という点も考えます。 例えば、ロッキング・オンの事業に全く興味のない不特定多数のユーザーが1日1万人訪れるのと、ロッキング・オンの出版物やフェスが大好きな、いわゆるロイヤリティの高いお客様が1日千人訪れるのと、ロッキング・オンにとってはどちらが正解なんだろうって。 なので心がけているのは、各部署の担当者と一緒にそのサイトがどうあるべきかをしっかり話し合うことです。 目的や目標が決まったらPV数やコンバージョン率などの指標を確認しながらサイトを改善していきます。 どのページが人気なのか?どこから流入してきたのか?ーーそういうデータをひとつひとつ丁寧に集めながら新しい施策を考えて、実施後はまた数字を集計して、成功だったのか失敗だったのかを振り返る。 いま世に出てるものが完成形だとは思っていないので、PDCAサイクルを回しながらより良いサイトになるよう改善していくんです。 WEB事業部にとって必要なパソコンスキルとはどういうものなんでしょうか? PCスキルって本当に多岐にわたると思います。 ExcelやWordといった事務系ソフトが使える。 PhotoshopやIllustratorなど制作系ソフトが使える。 HTMLやCSSなどの言語が書ける。 Googleアナリティクスでデータが分析できる。 WordPressのようなオープンソース・ソフトウェアでサイトを構築できる。 これらはすべてウェブ制作に必要なスキルだと思います。 でも、今言ったようなスキルがなくても、ロジカルな要件定義ができて、企画立案ができて、プレゼンテーションができて、進行管理や予算管理ができて、プロジェクト全体をマネジメントしながらPDCAを回していける人っていうのはWEB事業部にとってとても大切な人材です。 いまWEB事業部には12人の部員がいますが、前職がエンジニアやデザイナーだった人たちは自分の手を動かすスキルが多く、ディレクターやプロジェクトマネージャーだった人たちは周囲をコントロールするスキルが多いかもしれません。 みんなWEBメディアに携わってた人間ではあるんですけど、まったく違う世界で生きてきた人たちが共存しているので、とても学べることが多い環境だと感じてます。 他部署との関係性や会社全体の雰囲気を教えてください。 ロッキング・オンでは全ての事業が密接に関わっています。 一番わかりやすい例はフェスですね。 会場のインフラやステージはイベント部が作りますが、出演するアーティストのブッキングやアテンドは「ロッキング・オン・ジャパン」編集部が担当しています。 「RO JACK」で優勝しフェスに出演するアーティストのアテンドは、オーディションを運営しているRO ジャパンエージェンシーが担当しますし、スワン・ソングは「JAPAN COUNTDOWN」というテレビ番組の撮影でフェスの会場に入ります。 WEB事業部はフェスの様子を配信する「クイックレポート」というコンテンツの運営に携わるので、フェス開催前から当日まで多くの部署と関わります。 このように、様々なメディアに携わっている人たちがひとつの目標に向かって動いていけるのが、ロッキング・オンという会社の最大の強みです。 これは最大の魅力でもあるので、わたしは入社してからの方が会社を好きになりました。 会社全体の雰囲気は、いろいろな部署の人たちと多くの時間を過ごすので「他部署」という概念は徐々に薄れていきます。 また、各分野のプロフェッショナルと一緒に働けるので、勉強できることが多く、いつまで経っても本当に飽きません。 部署によって歴史や文化が少しずつ違うので、その辺りの違いを知るのも楽しいですよ。 入社前までのバックグラウンドとは異なる仕事を担当する際、どのように取り組みましたか? 私は新卒で入った会社の企画・マーケティング部門に7年間いました。 その後、ロッキング・オンに転職し、WEB事業部にいますが、実はデザインもプログラミングも全然できなくて……。 私がなんでそれでもやっていけるかというと、たとえばもし芸術的なデザインを作れたり、スマートなプログラムが書けたりっていうような専門スキルを持っていたとして、それはそれで素晴らしいことで、そのスキルを活かして活躍する機会も当然あるんですけど、「結局そのスキルを何にどう使うのかっていうことの方が重要だよね」って部内では話しています。 ロッキング・オン・グループで働くっていうことは、音楽にまつわる新しい体験による驚きや、こういうサービスが欲しかったっていう心の奥底の欲望が実現される感動を作り出すことだと思うんです。 その目的においては、例えばサイトを実装するとか、アプリを作るっていうのは方法のひとつでしかありません。 体験や感動を実現するために一体何が必要なのかっていうのを徹底的に考えて、その結果、自分が今持つスキルで足りない部分があれば、部署の仲間に相談したり、別の部署の方に相談することもあるし、それが最善で最速の解決法だと思えばセミナーに行ったり塾に通ったりして勉強する人もいます。 あとはフィットする外部のパートナーさんを自分で探してきて、「一緒に仕事しましょう」って持ちかけることも珍しくありません。 なので、専門的なスキルのありなしっていうよりかは、本質的な目的、「この事業の目的ってなんだろう?」とか「お客さんに何を届けたいんだろう?」っていうようなことを見定めて自分の力で実現していくっていう、そういう部分の方が大きいですね。 そのためのいわゆる最新のビジネスやサービス、それこそIT系の技術とか業界のトレンドに関する情報収集っていうことについては日々努力を続けています。 WEB事業部の事業領域を教えてください。 WEB事業部は簡単に言うと、デジタルやインターネットの力でロッキング・オン・グループ全社を支え、事業を拡大していく部署だと思っています。 例えばイベント事業との関わりでいうと、フェス公式アプリであるJフェスアプリで当日使ってもらう機能を用意したり、フェス公式サイトを準備したり、チケット販売のシステムを提供したりというのが、ユーザーに見える形の業務です。 それ以外にもアプリを使うことによって、行動データが溜まっていくので、そのデータをイベント部に提供して、一緒に分析するといったこともWEB事業部の部員が担当しています。 個人的にはJフェスアプリとフェス現場をつないで、お客様に対してもっと何か楽しいことができないかといったことも思案しています。 あまり事業領域を自分から決め込まずに、WEB事業部員としてのスキルであるとか、知識が生かせそうなプロジェクトであれば、積極的に介入していくというスタンスがとれる部署だと思います。 大型フェスにイベント部以外の人はどのように関わっているのですか、また他部署の方と交流する機会などはありますか。 大型フェスの公式サイトやJフェスアプリの更新作業は基本的にWEB事業部で行っていますが、更新する内容に関してはフェスの情報そのものなので、イベント部と連携して進めています。 また、フェス当日はほぼ全員の正社員が会場に出向いてなんらかの業務を担当しています。 例えば私はクイックレポートの更新チームに配属されることが多いのですが、カメラマンから届いた写真をアーティストのマネージャーさんに送り、内容を確認していただき、セレクトした写真とセットリストをJフェスアプリとrockinon. comに掲載する業務を担当していました。 チーム編成も様々な部署が関わりながらやっており、JAPAN編集部から1名、CUT編集部から2名、Jフェス事業部から1名、WEB事業部から私以外の2名という編成で、今回の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL2019』を乗り切りました。 また他部署との交流という部分についてですが、これは比較的多いです。 以前弊社所属アーティストの公式サイトとオーディション事業である『RO JACK』のウェブ担当をしていたときは、マネジメントを行うRO ジャパン エージェンシーの部員と毎日のようにコミュニケーションをとっていました。 今やウェブに関係ない事業はほとんどないので、WEB事業部は特に他部署との関わりが多いと思います。 ただ他部署に関してもその部署だけで完結する事業は少ないので、やはり他部署の方と交流する機会は多いと思います。 先の『RO JACK』であれば、アーティストにとってはフェス出演のためのオーディションですから、イベント事業とも密接に関係があります。 グループ5社に分かれてはいますが、バイブレーションとしてはひとつの事業体・ひとつの生命体として有機的に強いつながりをもった会社だと思っています。 社員からの新しい企画の提案がどの程度行われているのか。 また、どの程度通るのか。 企画は常に提案していると思います。 WEB事業部であればアプリ・サイト・システムの改善案や機能追加の提案が中心ですが、他部署においても記事のテーマや扱う内容など、社員発信のものが多いです。 社長との距離が本当に近いので、年次や雇用形態に関係なく、提案はしっかりと聞いてもらえます。 通りやすさについては「なぜやるのか」「どのくらいコストがかかるのか(大変なのか)」「どういった効果があるのか」といった部分をいかに論理的に、きちんと考えられているかによると思います。 ここができていれば採用されるという実感があります。 楽しそうだから、他もやっているから、友達があったら良いねと言っていたから、などといった理由では絶対に通りません。

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ロッキング・オン 女性

週刊文春 2020年07月16日発売 目次: 赤木雅子さんのLINEに返信が! <森友>自殺職員妻に 安倍昭恵<夫人>が 「人を信じられない」 相澤冬樹 「私は真実が知りたい」。 公文書の改ざんを命じられ、自殺した赤木俊夫さんの妻・雅子さんが、国と佐川元理財局長を訴えた裁判が始まった。 寝たままできる体操で、姿勢を正してぽっこりおなかをぺたんこに! 第二特集は「家の中の除菌・ウイルス対策」。 外出先から帰って、まずすること 5 つ!でしっかりコロナ対策をして、この時期気になるカビ、細菌、ウイルスを除去していきましょう。 また、「旬を味わえる夏の漬物」や「尿漏れにもう悩まない!」など、今号も情報がぎゅっと詰まっています! ぜひご購読ください。 jpg 家の中の除菌・ウイルス対策 洗濯物の細菌を増やさない洗濯習慣や食中毒を防ぐ台所の除菌方法など、この時期にしっかりしておきたい家の中の除菌・ウイルス対策について専門家にお聞きしました。 その他特集 旬を味わえる 夏の漬物 村上祥子のおいしい! 健康! レシピシリーズ 暑さを吹き飛ばす! ゴーヤレシピとゴーヤ酢 足に青い血管が浮き出てきたら... 下肢静脈瘤を体操とマッサージで治しましょう 水分の摂り方や体操、最新治療で 尿漏れにもう悩まない! 好評連載 ・鎌田實さん「もっともっとおもしろく生きようよ」 ・岸見一郎さん「生活の哲学」 ・「わたしの体験記」麻木久仁子さん ・スマホお悩み相談室「声で検索できると聞いたのですが...... 先行き不透明な時代を 豊かに健やかに生きるためには、 マイナスのエネルギーを 除けることが不可欠です。 邪気、穢れ、悪縁を払い、 場や心身をクリアリングすれば、 運気が磨かれ、人生が輝き出します。 今こそ達人が教える、 お清め・浄化の秘法をお試しください! そして、世の中の枠組みに 大変動が起きている今こそ、 つながりやすくなっているのが 鳳凰・麒麟・神龍の3神獣です。 これまでたくさんの人々を 豊かで幸せな世界に誘ってきた 3名の達人が、それぞれとつながり 力をいただく方法を伝授します。 さらに、コロナ禍を予言した占い師芸人・ ゆうたろうさんが2020年後半を予測する 特集、幸せ富豪の斎藤一人さんが コロナ時代の疑問や不安に回答する 緊急特集など、必見特集が満載です! 貧乏神も退散! 「最強のお清め」 運気が磨かれ人生が輝く超秘法 場と心身を浄化する「いろは書画」カード付き! 特集2 大いなる力に守られる! うれしい奇跡が次々起こる! 「鳳凰・麒麟・神龍」とつながって富と幸せをつかむ! 「鳳凰とつながる誘導音声」を無料ダウンロード! 「麒麟の運勢診断」を全員プレゼント! 特集3 新型コロナ・オリンピック延期 ・株価暴落の予言が的中! 霊感タロット占いで話題沸騰の人気芸人が読み解く! ゆうたろう2020年後半「日本とあなたの運命」 特集4 旅立った魂に愛を届けると幸せが訪れる! 「ご先祖様に守られる習慣」 稀代の霊能者・大内真弓が語る「あの世」のしくみ 特集5 開運効果の報告続々! 世界を駆ける画家の不思議な絵2枚付録 亜凛。 「金運と癒やしを招く愛のアート」 特集6 緊急特集 幸せ人生の達人が伝授! 不安・恐れ・迷いが消え心が輝きを取り戻す!

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